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『なな&こころの「一番星」回顧録』 第2回:寿命(さだめ)を越えた抱擁、黄金の咆哮

第一章:アニマルタウンの熱源、スタジオに「大好き」が降る

ウィンク(なな):「―こんばんは。キュアウィンクこと、ななです。前回の配信後、みんなから『デバイスの痛みが伝わってきて、夜も眠れなかった』っていう熱いメッセージがたくさん届いたわ。……ふふ、でも安心して。今日のスタジオは、防音壁を突き抜けてくるくらいの『熱量』で溢れているから」


キュンキュン(こころ):「こんばんは、こころです。……なんだか、今日はマイクの前に座っているだけで、とっても温かい……ううん、元気なパワーが伝わってくるね、ななちゃん。……まるで、スタジオ全体が日向ぼっこをしているみたい」


ウィンク(なな):「ええ。……その熱源の正体は、言わなくても分かるわね。……さあ、お待たせしました。本日のゲストは、あの黄金の輝きで、絶望に沈んでいた戦場を『仲良し』の力で塗り替えた二人。キュアワンダフル、キュアフレンディ! いらっしゃい」


ワンダフル(こむぎ):「わーーーいっ! なな、こころ! 呼んでくれてありがとうだワン! このお部屋、機械がいっぱいでかっこいいワンっ!! ねえねえ、この赤いランプは何だワン!?」


フレンディ(いろは):「こらこむぎ、落ち着いて。……皆さん、こんばんは。キュアフレンディこと、いろはです。……ふふ、まゆちゃんたちから『とっても素敵な時間になるよ』って聞いてたから、今日は本当に楽しみにしてきました。……ななちゃん、こころちゃん、よろしくね!」


ウィンク(なな):「ふふ、よろしく。……こむぎちゃん、その赤いランプは『本番中』の印。……つまり、今この瞬間、街中の人たちがあたしたちの声を聞いてるってこと。……緊張するかしら?」


ワンダフル(こむぎ):「ううん、全然! みんなに会えるの、嬉しいワン! ……あ、でも、あの時の戦いのことをお話しするのは……ちょっと、ドキドキするかも……」


キュンキュン(こころ):「……そうだよね。今日は、第二話『友情の産声、黄金の咆哮』をじっくり振り返っていくよ。……いろはちゃん、こむぎちゃん。……あの日、二人がデバイスを手にした瞬間のこと……。それは、私たちアイドルにとっても、この街の運命にとっても、忘れられない『奇跡』の始まりだったんだから」


第二章:銀の宣告、死のカウントダウン

ウィンク(なな):「ログを再生するわ。……広場にダークネス・ミストが立ち込め、大好きだった動物たちが牙を剥いた瞬間。……そして、何より残酷だったのは、ユキちゃん――ニャミーがいろはに突きつけた、あの言葉よね。『あなたが大人になる頃、その犬はもう、動かぬ肉塊でしかない』……」


ワンダフル(こむぎ):「……っ、あの時のこと、今でも胸がキュッとするワン。ユキの目はすっごく冷たくて……。でも、本当のことだって分かっちゃったから、余計に怖かったんだワン」


フレンディ(いろは):「……うん。私、ずっと『全世界の動物と仲良くなりたい』って言ってきたけど、一番近くにいるこむぎとの『さよなら』からは、ずっと目を逸らしてきたんだと思う。……いつか、私だけが取り残される。私がお婆ちゃんになる時、こむぎはもう隣にいない……。ニャミーは、私の心の奥底に刺さってた一番痛い棘を、容赦なく引き摺り出したの」


キュンキュン(こころ):「……ニャミーも、まゆちゃんを守るために必死だったから、敢えて厳しいことを言ったのかもしれないね。……でも、そこにあの『銀色のデバイス』が飛んできた。……ログには、二人の精神が強引にバイパスされたってあるけれど……いろはちゃん、こむぎの『声』が聞こえた時、どう思った?」


フレンディ(いろは):「驚きよりも、……『やっぱりそうなんだ』って思ったかな。こむぎの、私を想う執念……『置いていかないで』『ずっと一緒にいたい』っていう、剥き出しの愛が濁流みたいに流れ込んできたの。……私と、全く同じ気持ちだったんだって。……だから、デバイスが首に刺さった時の、あの魂がプラグインされるような激痛も……不思議と、拒絶する気にはなれなかった」


ワンダフル(こむぎ):「私だって、同じだワン! ……あの銀色の機械が刺さった時、身体がビリビリして、中から壊されちゃうかと思ったけど……。でもね、いろはの『寂しい』って気持ちも、私の中に全部入ってきたんだワン。……だったら、私が人間になればいい! 二本の足で立って、いろはを支えればいい! ……死んじゃうのが怖いんじゃなくて、いろはと離れるのが一番怖かったんだワン!」


ウィンク(なな):「……寿命という、神様が決めた絶対的なルール。それを踏み倒すために、あなたたちは『銀色の契約』を結んだのね。……自分の命を燃料に変えて、こむぎちゃんを『人間』という高次の存在へ無理やり引き上げる……。それは奇跡なんていう綺麗な言葉じゃ片付けられない、あまりに独善的で、あまりに美しい『禁忌タブー』の産声だった。……ウィンクとして観測していた私には、あの時の二人の咆哮が、運命に対する『宣戦布告』のように聞こえたわ」


第三章:黄金の再編、ワンダフル・エボリューション

ウィンク(なな):「いよいよ、この物語最大の『特異点』と言ってもいいシーンね。……こむぎちゃん。ログには『骨格が軋み、人としての肢体へと引き伸ばされる凄絶な調律』ってあるわ。……犬としての生を剥ぎ取られ、人間へと再編されるあの数秒間。……ぶっちゃけ、意識はあったの?」


ワンダフル(こむぎ):「……うーん、なんて言えばいいんだワン。……真っ白な雷の中に閉じ込められて、身体の全部がバラバラに溶けちゃうみたいな感じ! 今まで慣れてた四つの足が、どこに行ったか分からなくなって……。でも、暗闇の中で、いろはの手だけが、キラキラ光るつなみたいに見えてたんだワン。……それを離したら、もう本当の私がいなくなっちゃう!って思って、必死で掴んだの」


フレンディ(いろは):「……私の腕の中で、こむぎの小さな身体が激しく脈動して、一瞬で大きくなっていくあの感覚……。今でも手のひらが覚えてるよ。デバイスから溢れ出す『進化の熱』が、二人の境界線を焼き切っていくような、恐ろしいほどの万能感と激痛。……でも、光の中から現れたこむぎが、私の手を握り返してくれた時……。……あぁ、神様、ありがとうって。この子が私と同じ言葉を喋ってくれるなら、私は魂だって差し出すよって、本気で思ったの」


キュンキュン(こころ):「……それが、二人の『ワンダフル・エボリューション』だったんだね。……アイドルも言っていたけれど、それは生命への冒涜ぼうとくに近い奇跡。……でも、変身した後の二人の名乗り……『みんな大好き素敵な世界!』『みんなの笑顔で彩る世界!』。……あんなに純粋な言葉が、デバイスという冷酷な兵器から放たれるなんて、誰も予想していなかったと思うな」


ウィンク(なな):「本当よ。あたしたち『キミとアイドル』の五人が、歌とダンスという『様式美』でエナジーを制御していたのに対して、あなたたちは……**『むき出しの愛』**だけであの巨大な出力をねじ伏せた。……デバイスの過負荷で神経が焼き切れる寸前のはずなのに、こむぎちゃんは慣れない二本足で、まるでお散歩を楽しむみたいに戦場を駆けていたわね」


ワンダフル(こむぎ):「だって、いろはと同じ目線で世界が見れるんだもん! 風の匂いも、いろはの声の響きも、全部新しくて、ワンダフルだったんだワン! ……痛いのは、いろはが一緒に背負ってくれてるって分かってたから。……だから、あの日、私は世界で一番『幸せな怪物』になったんだと思うワン!」


フレンディ(いろは):「……怪物、か。……ふふ、そうだね。……寿命も種族も、全部デバイスの炎で焼き払って、私たちはあの瞬間に『普通の女の子と犬』であることを辞めた。……守護者という名の修羅の道。……でも、こむぎと一緒なら、どこまでも行けるって確信してたんだ」


第四章:抱擁の浄化、重なり合う九つの鼓動

ウィンク(なな):「ログをクライマックスまで進めるわね。……広場を埋め尽くす怪物を前に、ワンダフルが取った行動。……あれは、現場で観測していた私にとっても、計算外もいいところだったわ。……あなた、武器も持たずに、そのまま怪物に抱きついたでしょう?」


ワンダフル(こむぎ):「だって、あの子、泣いてたんだもん! 身体は大きくなって怖かったけど、心の中は『痛いよ、怖いよ』って叫んでて……。だから、よしよししてあげなきゃって、身体が勝手に動いちゃったんだワン!」


キュンキュン(こころ):「それが、ワンダフルちゃんとフレンディちゃんの『浄化』の形なんだよね。……ニャミーちゃん(ユキちゃん)の、闇を鋭く切り裂く銀光とは正反対の、すべてを包み込む温かい光。……フレンディちゃん、あの時タクトを振るいながら、デバイスの過負荷で意識が飛びそうになっていたんじゃない?」


フレンディ(いろは):「……ふふ、バレちゃった? 実は、デバイスから流れてくる魔力が熱すぎて、腕が燃えてるんじゃないかって思った。でも、ワンダフルが一生懸命抱きしめてるのを見てたら、不思議と力が湧いてきて。……私たちの『大好き』は、どんな痛みにも負けないんだって、あの時確信したんだよ」


ウィンク(なな):「……その『未完成な激情』を、見かねた私たちが繋ぎ止めたのが、あの**九人の最終共鳴レゾナンス**よ。……ウィンクの私が、アイドル五人のリズムをあなたたちに同期シンクロさせた瞬間。……こむぎちゃん、どう感じた?」


ワンダフル(こむぎ):「……すごかったワン! ななたちの歌が、頭の中に直接ドバーッて流れ込んできて……。一人じゃないんだ、みんな同じ痛みを抱えて、でもこんなに強く光ってるんだ!って。……私のバラバラだった力が、みんなの歌で一つの大きな『輪っか』になった感じ!」


フレンディ(いろは):「リリアン(まゆちゃん)の光の糸が私の手首に絡まった時、涙が出そうになった。……あぁ、まゆちゃんも、ユキちゃんも、ウィンクさんたちも……みんな、この過酷な戦場で、誰にも言えない悲しみを背負って歌い続けてきたんだ、って。デバイスを通じて、みんなの『覚悟』が私の中に溶け込んできたの」


ウィンク(なな):「……それが、私たちの『合奏』の始まりだったわね。……アイドルとしての洗練された技術と、あなたたちの剥き出しの慈愛。……相容れないはずの二つが、デバイスという冷酷なプラグを介して、一つの巨大な浄化波動『ワンダフル・エターナル・アンサンブル』へと昇華された。……広場を埋め尽くしたミストが、聖なる雪に変わったあの光景。……絶望しかなかったこの戦場に、初めて『明日』という光が刺した瞬間だったわ」


第五章:二本の足で踏み出す一歩、青い風の予感

ウィンク(なな):「ライブが終わって、熱狂が静寂に変わったアニマルタウン。……ログの最後、月明かりの下でいろはとこむぎが額を寄せ合っているシーン。ここ、私はすごく好きなの。……寿命や種族なんていう『世界の絶対的なルール』を、デバイスの力で強引に書き換えた二人の、静かな、けれど苛烈な勝利宣言に見えて」


ワンダフル(こむぎ):「えへへ……。あの時ね、足の裏から伝わる地面の感触が、今までと全然違ったんだワン。……四本足の時よりも高いところからいろはの顔が見えて、隣で同じ手を繋いで歩ける。……それが、夢じゃないんだって思ったら、もう、嬉しくて、嬉しくて! 身体が勝手に弾んじゃうみたいだったワン!」


キュンキュン(こころ):「……ふふ、いろはちゃんも、そんなこむぎちゃんを見て、本当に幸せそうな顔をしてたよね。……でも、アイドルさんも言っていた通り、私たちの戦いはここからが本番。……この九人の共鳴は、まだ物語の序章に過ぎなかったんだもん。デバイスの拍動は、さらに新しい運命を呼び寄せようとしていたんだよね」


フレンディ(いろは):「うん。……デバイスの重圧は日に日に強くなっていったけど、この夜に繋がった九人の絆があれば、どんな闇も怖くないって……あの時の私は、本気でそう信じてた。……あんなに真っ直ぐで、鋼のように強い『ヒーロー』たちが、空の向こうから降ってくるなんて……まだ、想像もしていなかったけど」


ウィンク(なな):「……そうね。黄金の咆哮がアニマルタウンに希望を灯した、その一方で。……スカイランドから吹き荒れる『蒼い風』が、すぐそこまで迫っていた。……次回、第3話を振り返るゲストは、いよいよ登場! 異世界から来た本物のヒーローと、その大切なパートナー……ソラちゃんとましろちゃんよ!」


ワンダフル(こむぎ):「ソラだ! ましろだ! 二人とも、すっごく強くてかっこいいんだワン! 早くお話ししたいワンっ!」


フレンディ(いろは):「こむぎ、楽しみすぎてマイクにぶつからないでね(笑)。……次回も、デバイスが結んだ新しい『正義』と『絆』の形について、たっぷり深掘りしていこうね」


キュンキュン(こころ):「そうだね! ……それでは皆さん、今回の『一番星・回顧録』はここまで。いろはちゃん、こむぎちゃん、最高にワンダフルな時間をありがとう!」


ウィンク(なな):「次回の配信もお楽しみに。……アニマルタウンの夜空に、また新しい星が昇るわ。……お相手は、キュアウィンク・ななと――」


ウィンク・キュンキュン:「キュアキュンキュン・こころでした! ……またね、バイバーイ!」

専用Xアカウント

https://x.com/gin_no_sakura_y?s=21


イメージソング収録

https://youtube.com/channel/UCf9Cp8TicaB66IdgbE7wxPQ?si=kFtHO8Jk97tbQuwx

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