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第5話:石崎家と雪室家の関係

第5話:石崎家と雪室家の関係

演習でも最優秀賞を頂いた僕は実家に帰ろうと思い、荷物をまとめていた。ただ困ったことに……

星間列車が止まる駅には僕以外にももちろん人がいるのだが雪室も着いてきた。事の始まりは3日前に遡る。

「石くん……あのね、私の実家に向かう星間列車が襲撃を受けて、帰れなくなっちゃったの……大学の食堂も休みだし、聖都も物価が高いから石くんのお家に……」

「ちょっとお父さんに連絡取るから待ってて……かなりの堅物親父だから難しいかもしれないけど……」

衛星スマホを手に取り、半年か1年ぶりに連絡を入れる。プルルルという機械音が緊張感を高めていると低い声で一言。

「どうした?」

「あ、お父さん?実は相談なんだけど……冬季休暇の時に実家に友達を1人泊まらせてもいい?」

そしてすぐに返事が帰ってくる。

「部屋が空いてるから構わん。性別と苗字を言え。スパイの可能性も考慮せねばならない」

「女性で雪室っていう苗字だね。国防省宇宙海軍政策参与の娘さんだよ」

珍しく父さんが黙ると溜まりに溜まったため息を吐き出す。

「雪室月吉政策参与か……あいつとは大学時代に過労死寸前まで勉強や実技で競ったものだ。いいだろう、連れてくるがいい」

「ありがとうお父さん」

電話を切るとどうやら肯定的な判断だと雪室は判断したらしく、石くんとお家デート楽しみだなぁ。と言いながら一緒にホームへと向かう。

そして今に至る。全く、お父さんは逆鱗に触れると子供の僕相手でも論理詰めと怒鳴り声の組み合わせで徹底的に論破と精神破壊をしてくる厄介親父なのに……

「ねぇねぇ、石くん。石くんの家ってどれくらい広いの?」

「うーん……建物だけで2000坪で庭が4000坪かな。建物は4階建てで地下室も2階あるよ」

雪室はポカーンとしている。それもそうだろう。お爺様が宇宙海軍2代目元帥で戦神の頭脳と呼ばれ、投資や給与で莫大な財産を築き上げたのだから。

するとホームのアナウンスが鳴る。

「間もなく普通、大和川星行き列車が到着します。ホームドアから離れてお待ちください」

流線型のフォルムに蒼いラインとギャラクシーレールカンパニーの会社ロゴが入った一昔前のSF感のある列車が到着し、ホームドアが開くと大勢の出る人を通り、僕達は2階の特等客室に乗る。

「石くんの家ってお金持ち過ぎない?」

「父さんが見栄を気にする人だからね。石崎家たる者、相応の行いをし、相応の報いと評価を受けよ。が家訓だから」

「なんだかかっこいいね!」

「息子の身にもなってよ……部屋でダラダラするだけでも突然呼びつけられて課題を出されるんだから……」

雪室はハハハ……と苦笑いをしている。

そして、ホームドアが閉まり、列車がゆっくり加速する。大和川星まではおおよそ13時間もあるので特等客室にはベッドもあり、。綺麗な元地球の中世の貴族の屋敷時代をイメージしたという客室は、インテリアも壁や床に至るまで贅を尽くされており、高級洋菓子も綺麗に並べられている。

「雪室は普段何等客室に乗ってるの?」

「2等客室か3等客室かな」

「ならベッドで仰向けになってみて、良いものが見れるよ」

え?なになに?と興味津々でベッドにダイブする彼女を見ると「わぁぁぁ……」という声が聴こえてくる。

「凄いでしょ?多分今見えているのはアルドゼラン銀河辺りかな」

「凄いよ……石くんも来て来て!二人で見よ!」

はいはい。と僕は返して、彼女の隣に寝転がる。仄かな温もりと香りが心を落ち着かせてくれて、同時綺麗な星空ではなく、宇宙そのものが見えるのはなんだかとてもロマンチックに感じ、知らないうちに眠りについてしまう。

次に目覚めたのはインターホンの音が鳴ってからだった。

「はい!すぐに行きます!」

と寝起きでも身体を素早く起こし、声をかけて、ドアへ向かうと車掌さんが申し訳なさそうな顔をしている。

「石崎様、お休みのところ申し訳ございません。既に大和川駅に到着してから20分経過しているのでそろそろ降りて頂けると……」

腕時計を見ると日付が変わっていた。

「す、すみません!すぐに降ります!!」

雪室を叩き起すと寝ぼけ声で「あ、王子様だ……」と言うがもう、気にしていられず「駅に着いたから起きて!」と言うと「え……?はう!?」と訳の分からない感嘆符を僕に投げつけてすぐに支度をして、列車から降りて、駅の外へ出る。

外は軽い雪が降っており、人々は温かいおでんを食べたりしながら、道を往く。

そして相変わらずの3台の護衛用SUVと1台のリムジン……父さんにはこれは目立つからやめてくれと何度も言っているがいつもの見栄えを気にする性格からやめる気配は全くない。

さて、どんな冬季休暇になるか……不安と期待が折り混じる中で僕達2人はリムジンに乗り込む。

お昼の投稿は全て完了です!ここまでお読みいただきありがとうございます!なんとなく世界観や人物像が掴めてきたと思いますが、これから更に色々起こるので楽しみにしていてください!今日はあと夕方から夜に1話投稿しようと思っているのでそちらも見て頂けると幸いです。面白かったらぜひ高評価などお待ちしております!それでは午後のお仕事・ご学業頑張ってください!

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