第47話:エースフレイムの誤算
第47話:エースフレイムの誤算
双方の最前衛が1000宇宙距離を切った時だった。双方の航空宇宙戦闘機が発艦したのを敵味方のレーダーに映っていた。
戦闘機の数はこちらが「通常機」が180機前後、敵は機動空母艦隊は6隻、500機近くの戦闘機。戦力差は明白だった。しかも練度は圧倒的に敵の方が上。
ただし通常機でも性能はこっちに利があった。
「こちらピースオブフリート飛行隊司令!敵にありったけのクラスターミサイルをプレゼントしてやれ!」
「「「了解!!」」」
バシューーーン!!
バシューーーン!!
と無数の長距離クラスター対宇宙戦闘機ミサイルが流星のように、真っ暗だが所々に光星がある中を駆け巡る。
その頃エースフレイム戦闘機隊は……
戦闘機隊は混乱していた。それも無理はないだろう。レーダーには180機程度しかないのに飛んでくるミサイルは1000発前後はあった。各戦闘機が回避運動を取りながら、一部の精鋭部隊はミサイル網を抜けて、250機程度まで減った戦闘機隊で敵とドッグファイトに突入する。
第1飛行群司令がノリノリで学生を撃破する。
「学生にしては腕がいいじゃねぇか!」
ババババーーン!!と機関砲が発射され、1機また1機撃ち落とす。あの地獄のミサイル網を突破した時点で学生如きに撃ち落とされるわけ無かった。
「いいね!いいね!最高の戦闘だ!次はあの敵の旗艦の白桜級に攻撃を仕掛けるか……第1飛行群生きているやつは白桜級をマニュアルアタック(手動操作)で白桜級に攻撃しろ。第2と第3飛行群で敵戦闘機隊は壊滅するはずだ」
「「「了解っ!」」」
第1飛行群が集まる中でも少々不気味だった。敵の対空砲に対して発射している数が少なく、なおかつ主砲も一基しか起動していない。
事前の情報では白桜級は三大賢者の1人から貰ったと聞いている。まだ扱い慣れてないのだろう。貴様らの戦略ミスだ。
対宇宙戦艦ミサイルと航空宇宙爆弾を投下したその時だった。
船が爆散し多数の、準主力対空戦艦が飛び出る。
「なっ!!??」
第1飛行群は完全に混乱状態だった。
「総員直ちに退避!あの対空戦艦はスペースイージスシステム搭載の最新準主力艦神弓級だ!しかも15隻だと!?」
準主力艦は本来主力艦クラスの半分程度のスケールしかない。そのため主砲のエネルギーや武装は主力艦よりもかなり少ない。だが幾つかの例外が存在する。それが対空戦艦と呼ばれる部類だ。準主力艦の対空戦艦は小型で狙いにくい上に、高機動、高精度射撃を実施してくる1番相手にしたくない相手。特に神弓級はクラスター対空ミサイルもある。第1飛行群司令は絶望の狭間に落とされた気分だった。
その時、馴染み深い声が絶望の狭間から引っ張り出してくれる。
「司令!俺達第三小隊が命懸けで食い止めます!その隙に撤退を!」
仲間は失いたくない。第1飛行群は練度の高さと仲間同士の結束が強い。だからこそ今までノーロストでやって来れた。だが今は他の飛行群も生き残らせるとしたらたった12機の小隊で15隻の神の名を冠する戦艦と戦わねばならない。彼らは今日ここで死ぬのだ。
「第3小隊へ……今まで……今まで本当に……ありがとう……」
第1飛行群司令として泣きながら礼を言うと小隊長から返事が来る。
「群長達が来る前にあの世でありったけの酒を用意してるんで、それじゃあよろしく。あと俺の妻と子供に会うことが出来たら、カッコよく散っていて家族を愛してる。死んでも愛していると伝えてくれ。じゃあな群長!また会おう!行くぞ小隊!」
12機の戦闘機隊がまだ固まりかけてる敵の対空の神に立ち向かう。
彼らは機械や経験則では予測できない圧倒的な飛行技術と冷静な分析で瞬く間に3隻を大破させる。
その頃我々第1飛行群はピースオブフリートの飛行隊が壊滅したかと思われた。そのまま空母まで戻り、補給を受ければ500倍返しで今度こそ本物の白桜級を宇宙の鉄くずにしてやる。
そう思っていた時だった。
空母から連絡が入る。
「こちら2段空母レオンハルト級!24機のジークファイター接敵!至急救援を!
!時空潜航で秘密裏に接近されたと思われます!!繰り返す……」
ピースオブフリートめ……航空隊総力戦に見せかけた、欺瞞と電撃奇襲作戦の併用だったか!!
おまけにジークファイターって事は我々でもギリギリ勝てるかどうか……地獄とは案外早く迎えに来るものだな……思わずそう思ってしまう。
残りの燃料と弾薬と相談してもジークファイターに勝てる余力は無しか……
こんばんは!黒井冥斗です!いつもご拝読感謝致します!本当に申し訳ないのですが本日は体調が優れてないので最低限の言葉だけにさせてもらいます…本当にすみません…今日しっかり休んで明日宇宙戦艦ヤマトを見に行くので…皆様もお身体にはお気をつけください…黒井の代わりにいい夜を!




