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第44話:エースフレイム艦隊の死の戦

第44話:エースフレイム艦隊の死の戦

エースフレイム傭兵艦隊の旗艦セルドーラでは、エストライ傭兵司令長官とスーツ姿の秘書、各艦の艦長と参謀長が集まり、会議をしていた。

「敵は既に月乃三笠を含めた大日本聖国の主力艦で固められた艦隊を1個保有しており、他にも三大賢者の代物と思われる巨大戦艦も有しております」

スーツ姿の秘書はそれだけを告げて、席に座る。

「厳しい……というのが本音だな」

こんな戦いになるなど想定外だった。先に向かわせた偵察飛行隊から大日本聖国が協力するという報告が来て、そんなのなど聞いていないと正直思った。いや、少なくとも艦隊のみが協力した可能性も、だが潜入の可能性も……

「……官、エストライ長官……」

「あ、誰か呼んだか?」

「はっ、機動空母艦隊司令ヘルヴァーゼです。長官、もはや偵察爆撃機による先手必勝こそが勝利への近道かと」

俺は考える。長年エースフレイムを支え、指揮してきたが強力な敵部隊に対して、偵察爆撃機による先手は高度に発展したレーダーに映り、自爆しに行くようなものだ。俺を信じてくれた仲間を失うわけにはいかない。

「すまん、却下だ」

司令が立ち上がり、大きな声を張り上げる。これも彼がこのエースフレイムを思っての意思表明なのはここにいる全員が分かっていた。

「どうしてですか!?今当艦隊の偵察爆撃機は100機あります。2t爆弾を4発積んで、奇襲を仕掛ければ敵は立ち行かなくなります!」

「機動空母艦隊司令なら分かるだろ、今のレーダーは高性能すぎる、ステルス性だけでは追いつかない」

司令も答えを出せず、拳を握りながら、席に座る。

「打撃艦隊を前衛としつつ、我々指揮艦隊が中方、後方に機動空母艦隊を配置し、指揮系統及び艦隊決戦に弱い船はなるべく離れたところに配置。我々指揮艦隊は遠距離狙撃主砲で拡散重力砲を撃ちながら、打撃艦隊を支援する。異論は?」

1人の打撃艦隊司令官が申し訳なさそうに手を挙げる。

「長官……恐れ多くながら月乃三笠への対策を考えなければ打撃艦隊は持たないかと……航空宇宙海軍序列二位の大日本聖国の護国艦の1隻です……我々だけでは抑えきれないかと……」

エストライは考える。仮に指揮艦隊を前衛に出せば集中砲火を浴びて斬首作戦という最悪の結末への近道となってしまう。首を切られずに敵の首を落とすには……

「これはあくまでもプランの1つだが月乃三笠には旗艦セルドーラが相手する。こちらも重々戦艦だ。少なくとも準主力艦のような悲惨な目には合わないだろう。他に対抗できる船があるなら提案してくれ」

全員が顔を見合せ、誰か今すぐにでも強力な戦艦を用意しろと言わんばかりの押し付け合いが始まる。

「決まったな。出発は5時間後、それまでに全力を出せるように各艦、準備に入れ。また各艦隊参謀長は独自に作戦を変更できる権限を付与する。これは参謀長達の信頼してでの処置だ。期待を裏切らないで欲しい」

「「「はっ!!」」」

艦長と参謀長達が居なくなるとスーツ姿の秘書と俺は二人っきりになる。

いつもの雰囲気と同時にこれで最期かもしれないという寂しさが同時に付きまとう。

「今回ばかりはさすがに戦力差が大きなぁ……」

「えぇ、当初の予定では学生艦のみ、その後巨大戦艦、さらには聖国の護国艦を含めた1個遠征打撃機動艦隊。総数ですら相手が有利ですし……かなり厳しい戦いになるのは間違いないかと」

俺は葉巻に火を灯し、心を落ち着かせる。

「そう言えば旧友が強制労働施設に送られたと書記長から報告が来た」

「テルヴォーフ閣下がですか!?」

俺は「あぁ」 とだけ答え、煙を吐き出す。

「一体なぜですか?」

「さぁな……沈黙の鉄槌さんは秘密主義みたいな所も多い。なにか国家機密に触れたか癪に触ったのだろう。どちらにしろ触ったことには変わりないだろうがな」

秘書は口を開けたまま、社会主義の恐ろしさを知る。

その頃傭兵艦隊の船員達は……

「死の戦に乾杯!」

「「「乾杯!!」」」

「まさか護国艦と戦える日が来るとはな!」

「俺たち第1打撃艦隊の荷電粒子砲でボコボコにしてやるぜ!そのままスペースイグニッションシステムを臨界させて、敵艦隊中央で自爆!最高の最期だ!」

船乗りの男達はありったけの酒を飲むのを一旦やめて、後ろを向き、今まで世話をしてくれたメイドさん達に礼を述べる。

「お嬢ちゃん達今まで家事をしてくれたり、整備補助助かったよ。これ、皆で使いな」

メイドさん達は戸惑いながらも受け取ると10億スペースドル分のクレジットだった。

「う、受け取れません!私達はあなた方と共にあります!たとえこの身が朽ちようとも身寄りのない我々を救ってくれたのはあなた方です!最期までご一緒に!」

男達は笑いながら、すぐに真剣な表情になる。

「メイドさん達の言葉は嬉しいけどよぉ……俺達はお前らに幸せになって欲しいんだ。最初お前らが見知らぬ男達に辱めを受けそうになった時に見かけた瞬間から、助けたい、幸せになって欲しいと思ったんだ。だからよ、大アメリカ星間連邦国家へ向かえ。船も準備してある。新しい職場は軍のオペレーターと指揮官や参謀将校のお世話係だ。大変かもしれねぇけどよ、応援してるぜ」

「そんな……そんな……」

メイドさん達は涙を流しており、メイド長が「しっかりして!」と他のメイド達を鼓舞する。

「我らが主が我々の生存を望む。それだけでとてつもない名誉よ!それを裏切ってどうするの!?」

他のメイド達もはっ!として、覚悟を決める。そのキビっとした雰囲気を船員達も感じ取っていた。

「……そうね……その通りだわ」

メイドさん達は一矢乱れぬ動きで敬礼する。そして代表としてメイド長が挨拶をする。

「これより我々エースフレイム傭兵艦隊専属メイド隊は艦隊を離脱、大アメリカ星間連邦への新たな道を切り開きます!救ってもらった命は無駄にはしません!」

「おう!いい返事だ!さぁ、行ってきなお嬢ちゃん達」

メイドさん達は小走りで脱出艇へと向かう。まだ10代中頃、メイド長は20代前半。とてもよく出来た幼きメイドさん達だった。

「ほんと男臭くなったな」

「なぁに、酒の匂いで誤魔化すのが1番さ!」

「「「ワーハッハッハッ!」」」

「それじゃあ俺たちの天国行きとお嬢ちゃん達の幸せを願って再度の乾杯!」

「かんぱーーい!!」

船乗り達は分かっていた。自分達はここで死ぬ。だがメイドさん達が生きている限り、彼らの存在は現世に残る。そんな嬉しいことは他には無い。

そして5時間後、ワープアウトが開始された。

こんばんは!黒井冥斗です!いつもご支援ありがとうございます!

昨晩はオリンピック観てたら午前1時過ぎに寝ることになり、黒井の小説を書き終わると来る反動もあり、お昼近くまで寝て、そこから自分の推しキャラのオリジナルフィギュアへの道の一手として衣装を作ろうと思い、3時間苦戦した結果完成図に近い元から持っていたフィギュアでサイズ感覚が分かり、袖ができて、型紙使わないと無理だわってことが判明しました…

そんなこんなでお疲れですが皆さんも大変なお仕事やご学業も応援しております。それではいい夜を!

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