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第3話:冬季休暇前演習前編

第3話:冬季休暇前演習前編

冬季休暇前演習それは軍大学が指定した通りに分かれて、演習用のレーザーで艦隊規模で撃ち合うというものだ。1〜4年生が参加し、4年生の成績最上位クラスが艦隊司令長官及び幕僚、3年生成績最上位クラスが旗艦艦長及び艦長というのが習わしで聖国では男女だったり、成績最下層にトップを入れたりなど軍での運用にも参考にしているらしい。

そして今回は男女対抗戦で男子陣営は御影級を旗艦とした艦隊で、重巡洋艦2隻、駆逐艦4隻、軽空母1隻、戦闘機20機で女子もほぼ同じ構成で御影級2番艦「天正(あまさだ)」が旗艦となっている。敗北条件は全滅または旗艦喪失となっている。

僕たち男子組は広い講堂に集まり、司令長官の指示と言葉をメモ帳に書きながら、適宜質問をする。そして逆質問のターンが訪れた。

「では、御影艦長石崎君。敵はどう動くと思う?」

「はっ!司令長官殿!恐らくですが戦力が同じなら、同じ戦略で動くのは皆様分かると思いますが、恐らく複数のパターンと状況を組み合わせた柔軟性の高い戦法で来ると思います。そこで我々も同等な柔軟性の高い、あえて目標や行動を具体的には定めずに戦うのが良いかと」

僕はこの広い大講義堂で演説しながらでも作戦のデータや案をアップデートしている。

その時講堂の扉が開かれ、偵察艦の艦長の2年生首席が報告に来たようだ。

「先ほど我々2年生隊による内火艇偵察の結果ですが天正と軽空母の涼夏級を守るように輪形陣で毎時10宇宙距離で攻めてきてます」

艦隊司令長官である山本嶺光学生元帥は悩む。

「長官殿、今演習で重要なのは仲間を守りながら戦う柔軟性か仲間を犠牲にして戦う柔軟性かと思われます」

僕の提言に長官は腹を決めたようだ。

「我々が敗北すれば貴官らの成績にも影響するやもしれん。本気で迎え撃つぞ、駆逐艦のイグニッション・シーケンスを始めろ。同時に短距離ワープ準備、残りの艦もイグニッション・シーケンスを準備、駆逐艦戦隊混乱させてる間に大型艦と戦闘機隊で天正を討つぞ」

「「「はっ!!」」」

大講義堂に猛々しい声が響く。廊下を早足で駆け抜け、船に乗り込むと駆逐艦戦隊が次々と、大学の港からものすごい機関音で宇宙へと飛び立ち、僕達3年生組は御影に乗艦していた。

やはり船が浮遊する感覚が1番緊張するが1番気持ちいいとも思えれる。

「佐藤大尉」

「なんだよ、泥棒猫」

「今はそれはいい。貴官の射撃能力は信頼している。いざとなれば40宇宙距離の超長距離狙撃を指示するかもしれない。46cm荷電粒子砲の限界有効距離だ」

佐藤大尉は珍しくため息をつきながらも、本気の目でこちら睨みつける。

「俺は砲の状況と戦術に見合った最高の砲撃を行う。それだけ誰にも譲らねぇ」

「ありがとう。信頼しているぞ」

「言われなくても」

二人でコーヒー缶をカンと打ち、金属音が艦橋内で響く。

その頃天正の中では……

「美山司令、天正の主砲はいつでも撃てるとのことです」

航空隊も異常はなし……順調に行ってるけど用心しなくちゃ……

私はこの勝負に負けたくない。というのも石くんに良い所を見せたいというワガママだが。

「承知したわ。雪室艦長。相手の旗艦の艦長があなたの恋人みたいだけど遠慮せずに撃つように」

「元からそのつもりです」

するとレーダー要員が叫び出す。

「艦隊全方向に駆逐艦が各1隻ワープしてきます!」

全方向に……!?何を考えているの!?普通撃沈されるはず……

「各艦対宇宙艦ミサイル、全弾発射!!」

「「「了解っ!!」」」

艦内で警報が鳴り響き、ここからでは見えないがミサイルが発射したと思われる警報音も鳴り響く。

「敵艦のFCS(火器管制システム)レーダー波が当艦に照射されています!!」

私はすぐに反応する。

「ECM(電波妨害装置)を発動して!敵の目を眩ませてやれ!!」

「敵艦が全艦がECMを起動!波長共鳴型により、我が艦隊の火器管制システム及び対空レーダーは無力化されたものと見られます!」

対空レーダー画面や武装管制系統の画面は砂嵐状態で、もはや機能していない。

美山司令が重いため息をつく。東西南北に1隻ずつ配置した理由が分かったようだ。4方向から一斉にECMを撃てば全方向に対して防御及び警戒能力が失われる。しかも相手は最新の共鳴型である事を把握した上での作戦だ。これにより妨害電波が増幅され、対空レーダー等にも影響が出る。

「美山司令、不気味です。ここまで敵は順調なのに未だに主力艦の存在を確認できません。恐らくなにか来ます」

美山司令は黙っている。そしてすぐに大声で司令を出す。

「全艦!5宇宙距離でいいから即座に短距離ワープ!!敵戦闘機隊がすぐに来るぞ!!」

だが、遅かった。前衛の重巡洋艦が撃破判定を受けた。そしてここの天正でも見れるくらいの位置で敵の戦闘機隊が艦隊に攻撃している。

「各艦ダメージレポートを集めながら、短距離ワープ!敵主力艦の存在は!?」

「索敵可能範囲にはありません!!」

「そんなはずは……30宇宙距離内存在しないだと?……おかしい……ここまで美味しい所を持っていけたなら攻勢を仕掛ける絶好のチャンスのはず……」

「全艦、短距離ワープ準備完了!ワープします!」

敵戦闘機と駆逐艦の猛火を浴びる中での短距離ワープはおおよそ10宇宙距離まで離せた。これでしばらくは……

「美山司令!!前方に敵主力艦隊がいます!!」

「な、なんですって!?」

そして重砲警戒アラートが鳴り響く中で私たち女子組の意地と即興の作戦が試される。

第3話もお手にとって頂きありがとうございます!この回に登場して、これからも何度も出てくる御影級戦艦はプラモデルで実は再現してあります。1/700大和2隻を繋げるという中々に見ない技術で作っており、周りからは色々言われてます笑

さて、この作品に登場する戦艦はプラモデルで色々再現したりもしているのでいずれ公開したいという気持ちもあります。

それでは第3話もお読みいただきありがとうございました!お疲れ様です!お昼中にあと2話投稿するのでお楽しみにしてください!

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