第38話:王立大英帝国ブリテンロイヤル超重々航空戦艦商談
第38話:王立大英帝国ブリテンロイヤル超重々航空戦艦商談
私、ブレアは先程の会議内容を女王陛下に伝えて、許可を得た。
だが問題は開発する技術も場所もない事だった。
「さて、どうやって建造しようかしら……」
するとドアがノックされ、ビジネススーツ姿の大日本聖国風の見た目の男性が入室する。
「お初にお目にかかります。ブレア殿」
「えぇ、初めまして。貴方は……大日本聖国の聖夜航空宇宙重工業の営業の方かしら?」
「ご名答です」
彼は名刺を丁寧に渡してくれて、私も要件を聞く。
「我々に超重々航空戦艦の建造を依頼していただけないでしょうか?」
私は悩む。もう少しばかり、彼らの情報を知りたい。
「その情報は秘密のはずですが?」
「貴女方が信頼する女王陛下より、ビジネスとしての相談要請を受けて飛んでまいりました」
「そう、ならばいいでしょう。あなた方はどのような船を作る見込みですか?」
「800m級の128cm三連装の新型エネルギー主砲を4〜9基、航空宇宙戦闘機を1個飛行群レベルで、なおかつ、多数の副砲と大日本聖国の高性能ワープ装置でいかがでしょう?」
悪くない……それどころが私達が望む船だ。
「まず1つお聞きしたいのですが新型エネルギー主砲とは?」
「多次元電磁気力です。いわゆる5次元と呼ばれる次元の1つですね」
「エネルギーとしてのメリットは?」
営業マンはメガネをクイッとしてから自信満々に答える。
「射程2万宇宙距離、多次元化による質量喪失によって多層重力防御壁も簡単に貫けます」
その時、メイドさんが彼の分の紅茶を入れて、しっかりと味わう。
「ブレンド紅茶ですか……味のくせからしてブレア殿の発案でしょうか?」
「よく分かりましたね。流石大日本聖国の営業マンです。またビジネスの話に戻しましょう。4隻でいくらかかるつもりですか?」
営業マンは資料を見ながら、電卓で計算して、合計値をはじき出す。
「約12兆8900億スペースドルです。ですがちょっとお値段張りますよね。4隻の割には……そこで5隻なら13兆5000億スペースドルでご用意させていただきます」
13兆5000億……どう調達するか……この国の国防費4年分……
「1つ提案させてください」
「なんでしょうか?」
「我が国の構成惑星の1つに水が無限に近い量の湧き出る星があります。そして酸素もあります。それを担保として20年返済でいかがですか?」
営業マンは少し考えながら、「失礼」と言い、スマホで本部とやり取りしてるようだ。
「ブレア殿、失礼致しました。この案受けさせていただきます。艦名は如何なされますか?」
私は女王陛下との会話を思い出す。艦名は貴女が決めなさいと。大英帝国の航空宇宙海軍を立て直した功労者として。
「……1番艦はクイーン・ブリテニアス。我が大英帝国ブリテンロイヤルの最初の地球脱出船の名前です。2番艦はクイーン・ブレア、3番艦はロイヤル・アークロード、4番艦はシルバー・フレイム、5番艦はクロック・ロンドン……変更があれば適宜伝えます」
「素晴らしい命名センスです。では、メモはしたのでまた近いうちに正式決定する日を楽しみにしております。あ、建造費の中にこの5隻が停泊できる港の建造費用も含まれております。我が社からのサービスだと思って受け取ってください」
彼はそう言うと紅茶を飲み干し、メイドにチップを渡して退室する。
「はぁ……大日本聖国を敵に回せなくなったわね……」
もちろん最初から敵として見るつもりはなかったが、敵になれば建造されたらあの船が敵になると思うと我が国の海軍ではひとたまりも無い。私自身覚悟を決めて、紅茶を飲む。
「メイド長、クッキーはあったかしら?」
「はい、ブレア様。混ぜてある茶葉は何にしますか?」
「ダージリンとアールグレイでお願い。あとたまにはコーヒーもお願いするわ」
「かしこまりました」
そんな静かな会話のふりをしているが心臓はバクバクだった。13兆スペースドルという莫大な金額の取引の直後なのか、あるいはあの営業マンが何かしらのプレッシャーを与えるヒューマンチェンジャーによるスキルなのか……探るだけ無駄だと思い、クッキーを齧りながら、大日本聖国の船のカタログを眺める。
こんばんは!黒井冥斗です!本当にいつも色々な方のお手に取っていただきありがとうございます!これからも黒井をよろしくお願いいたします!
今回の話の超重々航空戦艦の命名はかなり悩みましたね…楽しかったですが、英国風とはなんぞや?みたいな感じで執筆しておりました。
さて、今日はちょっと外出の用事で疲れたので短い後書きですが失礼します。それでは、明日を超えれば週末!頑張っていきましょう!いい夜を!




