第28話:集まる火種
第28話:集まる火種
シュヴァルツ・レジスタンス連合艦隊はなんとかワープを繰り返して、希望の星まで15000宇宙距離まで迫っていた。
「アッシュバルト司令、アリズム恒星系から未確認の非政府艦隊が接近中です」
グレーテル大佐の言葉に、私は不安になった。もしかして希望の星とは違う航路を選択したのではないかと。
その時艦内放送が流れ、私は統合作戦指揮室に呼び出された。
船員を不安にしないように少し早歩き程度で、部屋につき、扉を開けると青色が目立つ、薄暗い部屋の中に映し出されるモニターから声が聞こえてきた。
「貴官がシュヴァルツ・レジスタンス艦隊艦長か?」
「そうだ、そちらは?」
「失礼、我々は正義の大艦隊だ。と言っても……もう15隻しかないが……」
正義の大艦隊……あのアルデバラン四大列強会議船を襲撃した部隊か。
「それは……辛かったな……それで要件は?」
「貴官らの艦隊も希望の星に向かうつもりか?」
少し好感度の高い質問に思わず、私はモニターに映らないようにガッツポーズする。
「その通りだ。貴官らも共に来るのなら我々も多民族の希望としてやっていきたい」
「それは心強い!ぜひ、合流させてもらう!我が艦隊の現存艦隊の戦力だ」
送られてきたデータには600m級空母や弩級主力戦艦などがあり、世代こそ一世代前だがとても頼りになる戦力なのは間違いなく、二足歩行兵器レギオンも100機搭載しているのも心強いものだった。
「こちらも戦力データを送る。我々が前面と側面を担当する。正義の大艦隊の空母は沈められたくない。後方で警戒しながら頼む」
「ありがとう、そう言ってもらえて嬉しいよ。では、何かあればまた連絡する。正義のために」
「正義のために」
正義の対義語は別の正義と言うが少なくとも四大列強を潰したいのは同じだ。利害が一致してる間くらい信用してもいいだろう。
私は自分にそう言い聞かせ、食堂にコーヒー取りに行く。
その間にあと十数時間ちょっとで希望の星に着くと考えていたが航法部より、呼び出しがかかった。
航法部部長は顔色が悪そうに、報告を告げる。
「希望の星周辺に、何故かワープ偏差の誤差がかなり大きく、ワープで接近するのは危険です。あと2週間弱かかりますが亜光速通常航行の方が安全かと」
「原因は分かっているのか?」
「不明です。ただ時空間にも影響を及ぼすほどの超重力的存在が確認されました」
私は食堂で用意した出来たてのコーヒーを少し啜る。猫舌だが、ホットが好きな私は変わり者だろうか。
「希望の星の防御システムの可能性は?」
「否定はできません」
私のポケットにある通信機からラースティン司令を呼ぶ。
「どうしましたか?同志殿」
私は先程の話を報告する。
「不気味ではありますが安全第一で構いません。食料なども余裕があります」
「ありがとう、感謝する」
実は私にはある心当たりがあった。レジスタンスの戦艦に新型の機関を載せようと思って色々な素粒子や物理反応を調べている時に仮説存在論としてあらゆる素粒子に変異できる素粒子があると……
「そんなバカな話あるわけ……あっつ……」
猫舌なのを忘れ、大きく飲んでしまった……冷静にならないとな……
こんばんは!黒井冥斗です!いつもお手に取っていただきありがとうございます!さて物語もいよいよ核心に迫りつつありますね。既に半分は超えたのでここからが宇宙戦争が激しくなったり、資源の駆け引きなどがあります。
そしていつも読んでいただき大変励みになっております!黒井冥斗と作品をこれからもよろしくお願いいたします!それでは、いい夜を!




