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第22話:空波家への深入り

第22話:空波家への深入り

今や懐かしさすら感じない邸宅を出ると、私の結婚相手となる空波嶺二(そらなみれいじ)聖卿がいた。10台超え護衛車両の真ん中にあるリムジンのドアを開けて、手招いてくれる。

「嶺二様、これからよろしくお願いいたします」

「こちらこそ月姫さん。相変わらず、可愛いね」

「ありがとうございます、嶺二様もスーツお似合いですよ」

「ありがとう、発車してくれ」

静かに車が動き出すと同時に護衛車両も動き出す。そして嶺二様は運転席と客席をシャットアウトする。

「大日本聖国の属国、いずれは五大列強化。君の力を借りれて良かったよ」

「私も女王様になるのが夢でしたので」

「君はお姫様の方が似合うよ」

「ふふっ、嶺二様ったらご冗談を。私は女皇ですよ」

嶺二様は楽しそうにタブレット端末をいじって何か画像を見せてくれる。見た感じは戦艦だが、とても近未来チックな形だ。そして船首は丸っこい。砕氷船の技術を応用して相手の戦艦を押しつぶす船だ。そこから導き出される答えは機動殲滅の女皇の私ならわかる。

「機動粉砕戦艦ですか?」

「君のあだ名に相応しい船だろ?名前はもちろん月姫級だ」

重力が無い宇宙空間において敵の宇宙戦艦を潰すのは、不可能だと思われていたが、人工重力技術の発展により、可能となった。

多分この月姫級も左右に人工重力システムを積み、中央船体でコントロールする感じかな。

「今建造中という認識でよろしいですか?」

「それで構わない。完成後はお兄さん以外は潰してもらわないとね」

「私がお兄様をお好きな事をご存知でしたのね」

「当たり前だろ?お前の旦那になるんだからさ……?」

私は適当に笑みを浮かべる事にした。本音を言うならお兄様と結婚して、属国完成後は空波家すら排斥してみせる。そのつもりだ。

空波家聖卿邸に向かう際にギャラクシーレールカンパニーの空波家専用の車両ごと乗れる列車に乗りながら、私は嶺二の弟の誠司にも挨拶をした。まだ小学生だがとても大人しいと聞いている。

「初めまして、誠司君」

「は、は、初めまして。空波誠司です……兄さんをよろしくお願いいたします」

思ったより礼儀正しい子ね。嶺二の弟だと言うから、かなり強行的な人物かと思っていたけど……

「誠司君は好きな物とか趣味とかある?」

「変だと思われるかも……しれないけど……実家にある航空宇宙戦闘機のリアルシュミレーションが好きです……」

「へぇ〜かっこいいじゃない!幹部パイロット学校目指すの?」

彼は頷くだけだった。

「誠司君はどうして航空宇宙戦闘機に興味を持ったの?」

「楽しいから……対抗重力係数がギリギリのラインまで近づいてブラックホールから逃げれた時から好きになった……」

この子かなりのやり手ね……将来的に味方につければ機動殲滅の戦力として使えそう。

「じゃあお姉ちゃんはお兄さんに会ってくるね」

また、黙って頷くだけだった。

こんにちは!黒井冥斗です!いつもお手に取っていただきありがとうございます!最近寒い日が続きますね…暑い日と寒い日が入れ替わりで続くよりはマシですが、自律神経も乱れてしまいます。

そして今日は午後6時にも話を投稿する予定なのでお楽しみにしてください!それではお疲れ様でした!

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