第13話:実は有能な高宜姉妹
第13話:実は有能な高宜姉妹
はぁ……石くんにあんな事言っちゃったけどなぁ……
「雪室艦長、私は覚悟しております」
「ありがとう、真田副長。石崎長官って好きな物あったかしら?確か大学時代の寮部屋一緒でしょ?」
真田副長は頬をポリポリとかいてから何かを思い出す。
「あえて敬称せずに言いますと石崎の野郎はあなたがお好きでした。寮部屋では雪室とコーヒーショップ行った〜だの、雪室って可愛いよなぁと言ってましたよ」
あの、品行方正、真面目な優等生の彼が私の見てない所でそこまで話すほど、私の事を……
すると緊急退避挺の管理を行う、大アメリカ平和連邦からの留学生、アストラ部長が声をかけてくる。
「艦長、私が操縦すれば逃げきれます。ただし判断までの猶予は1分とありません……」
緊急退避艇は積んで無かったはず……
「え?」
思わず、本来の意味の助け舟に困惑する。
でも私と部長だけ逃げていいのか……元々は私が彼を止めれなかったから……
すると砲術長の大学一の問題児佐藤隊長が艦長席に駆け寄る。
「雪室艦長、俺アンタのこと好きでしたよ。他にもこの艦だけじゃなくて、この艦隊の士気盛り上げ役はアンタの仕事だ。なぁに、シュヴァルツ・シュロースとかよく分かりませんが最強の砲術長の力見せるんで早くお逃げください。アンタは本当に良い女だからさ?」
私は最後に自分に問う。石崎司令長官が次に無茶な作戦を立案した時に止められるか?……いえ、止めてみせる。
「全艦員へ!貴官らと共に戦えた事は私の人生において絶対に忘れない1ページとして刻まれる!本当にありがとう!!」
私とアストラは走りながら退避挺に乗り込むと、アストラ部長は素早く、イグニッションシーケンスを済ませて、脱出の準備をする。
もう石崎君に無謀の作戦は実行させないという感覚と同時に船員の学友達に感謝する。
「艦長掴まってくださいよぉ!!」
強烈なGと共に勢いよく飛び出し、一瞬で雪国から離れていく。
彼ら、彼女らはこのあと数分後には戦死者の世界へ旅立つ。そう思うと涙が止まらなかった。ほとんどが同級生で私や石崎司令長官を信頼して、命を預けたメンバーだったから。私は嗚咽声を漏らしながら、椅子を叩いていた。
その時ふと出撃前に雪国級を見ていた時に高宜姉妹が脱出艇らしき小型艇を、どこに積もうか悩んでいたのを思い出す。彼女達の先見性なのか偶然なのか今は生き残れた。雪国級全員のために平和を実現する。そう、決めたのだから。
こんばんは!黒井冥斗です!お手に取っていただきありがとうございます!短めな話数が続いていて申し訳ないです…文字数が確認できないメモ帳で書いていたので字数の感覚が鈍くなっておりました…
今は完全にWordへと切り替えて素早くチェックできるので字数コントロールも容易になりました。
さて、週末の黒井の過ごし方は……だいぶその時によるというのが正しいですね。持病の通院に行った日は基本的に帰ってくると眠たくなってるので寝て、昼食摂ったら、執筆が多い気がします。皆様も思い思いの週末を過ごせる事を祈ってます。それでは、また明日もよろしくお願いします!




