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第11話:司令長官としての欲望

第11話:司令長官としての欲望

僕達がフィシュテルに着いてから172時間。館内設備も扱えるようになり、修復や爆装も容易となった。

そんな中で開かれた最初の戦いに各艦長と僕と山本参謀長を交えた。薄暗い会議室の床にはフィシュテルを中心に1万宇宙距離までのデータが表示される。

「9500宇宙距離にドイツ連邦星間帝国の主力艦シュヴァルツ級がいますね」

山本参謀長の言葉に僕は1番に仕留めたい。そんな欲が出始めていた。

「長官、私としては戦うのは時期早々かと。シュヴァルツ級は主力艦である以上、我々とは比べ物にならない大きさを有してるはずです」

「だが、これを撃破出来れば士気も大きく上がるはずだ。逃したくない」

雪室の静かな冷静な指摘が鋭く会議室に刺さる。

「それが敵の罠です」

会議室に静寂が訪れる。だが、破ったのは山本参謀長だった。

「我らの旗艦御影の46cm三連装荷電粒子砲は半島くらいなら消し飛ばす。その威力の強さは向こうも分かってるはずだ。だが、現れた。少なくとも現時点でこれは事実」

山本参謀長が冷静に分析して、僕は深呼吸する。

「討つ」

「「「!?」」」

「石崎司令!どうか冷静な判断を!学生艦と軍主力艦では話が違います!」

雪室の必死の叫びに山本も呼応する。

「参謀としても推奨はできないかと……」

「敵艦のエネルギー排熱口に荷電粒子砲を撃ち込む。我々の練度なら出来るはずだ」

僕としては悪くない案だと思っていたが、艦長たちは不安そうだ。

「我々なら出来る!敵は1隻だけ!航空隊の集中攻撃でもダメージを与えられるはずだ!山本!敵艦のデータを」

山本参謀長は静かに首を横に振る。

「司令、残念ながらドイツ連邦星間帝国の軍艦はほとんどが軍事機密です。マニアが撮影しただけで強制労働所送りです。データが無い敵と戦うのはリスクが高いのは司令もご存知かと」

「石崎君が私からの最後の警告よ。この作戦はやめた方がいい。仲間を思い、理想を成すなら今は控えるべきよ。でもあなたが初戦で主力艦を潰して、艦隊の士気を上げたいなら雪国級は本気を出すわ」

僕は最後に考える。雪室が警告という言葉を使うのは相当重たい。だが僕の中では勝ち筋は見えている。

「ゴースト飛行隊と天正級を含む女子艦は待機。ただし雪国級は別とする。雪室、お前の力を貸してほしい」

「はぁ……私は警告したけど司令官様が望むなら頑張っちゃっおうかな。それで作戦開始は?」

「10時間後に出航だ。各自伝えておくように」

「「「はっ!」」」

僕は御影のドッグに戻り、眺める。今からこいつに最大級の餌を食わせてやると思うと胸が高鳴る。理想郷を成すために僕達は総力を尽くす。

10時間はあっという間だった。

すぐに艦載機の準備が出来て、スペース・イグニッションシステムも良好。全てが上手く行っている。船員から軽く聞いた話だが相手は黒い魔王と呼ばれるほど強いらしい。僕らしくないかもしれないが上等な相手として初戦果をもぎ取れると思うと高揚する。

艦隊整備が終わり、各艦が浮遊を始め、僕は無線で宣戦する。

「敵艦は1隻のみ。それも主力艦!撃破できない見込みなどないはずだ!総力を上げて初の大戦果を上げるぞ!!」

「「「うおおおおおお!!!」」」

そのまま目標位置までフィシュテルの管制センターの指示通りに航宙とワープを繰り返す。

だが、僕の確信が砕かれるまでそう時間はかからなかった。

該当宙域戦闘にて

青白く光る46cm荷電粒子砲が全く効いてない……

蒼雷は黒い船体に焦げた跡を残すだけ。どんな素材で出来ているんだ……

「嘘……だろ……」

「石崎司令!飛行隊壊滅との報告!敵の戦闘能力はAI計算によると100倍以上かと!速やかな撤退を!」

塚本統合電子士官長の言葉に僕は絶望する。

「全艦隊、最高速度でフィシュテルへ撤退せよ……」

初の戦闘は航空隊壊滅という戦果で終わりそうだ。だがここから大切な……初めて恋をした彼女まで失うとは思わなかった。

こんばんは!黒井冥斗です!今作初の評価も頂き、ご評価してくれた方ありがとうございます!評価は大変励みになりますので面白かったと思ったらぜひ、お願いします!感想の方でもご意見募集中ですので内容はもう第1巻仕上がってるので難しいですが投稿時間やペースなどにご希望があれば可能な限り対応させていただきます。

そして、1週間お疲れ様でした!土日勤務の方は土日も働けて凄いと思います!自分なんて作品が出来た反動がすごくて、寝過ぎで臀部と尾てい骨とふくらはぎを痛めてしまうというなんとも悲しい休憩の仕方をしてしまいました…では、皆さん良い週末を!

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