謎の道① 謎の道へレッツゴー!
家に帰って宿題を済ませた後、つむぎは帰っている時に起こったことを思い出していた。
あそこ、行き止まりって勘違いかなって思ったけどやっぱ勘違いじゃないよね。
うーん・・・
エイトがいる所への行き方もわからないしー。
あっ。
エイトの声が聞こえたときみたいに、念話できないかなあ?
おーい、エイトー。
『なんじゃ?』
あ。繋がった。
予想通り。
ねえ、エイト。
今日の帰り道、行き止まりだったはずのところに道ができてたんだけど普通じゃありえない事だよね?
『行き止まりだったはずのところに道ができる・・・普通じゃありえないことじゃな』
『ゆきを置いてけぼりにするなー!!』
すると、エイト以外の声が聞こえた。
ゆ、ゆき?
『あ!つむぎ!聞こえる!?』
う、うん。聞こえるよ。
『良かったあ!』
てか、エイト。なんでゆきとも念話できるのよ。
『ああ。言ってなかったがつむぎ、ゆき、そしてわしは念話できるようにわしがしたのじゃ!』
『ゆきもさっき知ったよ!』
そういうことは早く言ってよ!
『てへ☆』
「『てへ☆っじゃない!』」
つむぎとゆきは思わずツッコむ。
『まぁそれは良いとして。・・・今から探検の始まりじゃー!』
・・・は?
いやどういうこと?
『今からその謎の道に行くってことじゃ!』
いやなぜ?
今あるかわからないし、それに危なくない?
『だいじょうぶじゃ!今から神社へ行ってくれないか?』
『ゆきはいいよ!』
いいけど・・・
ってその前に!
エイトがいた所ってどこなの?
『天界じゃ』
はい、これも予想通り。
『ついでに、天界に行きたければ「ヘブンへ」と唱えるといけるぞ!ではまたじゃ!』
念話が切れる。
っということでつむぎは出かける準備をする。
ゆきと合流してからつむぎとゆきは神社に向かった。
・・・来たけど、なぜここに?
「おー!やっと来たか!」
すると、つむぎとゆきの方にいつも通り普通の服を着たエイトが現れた。
いや、なんでいんの?
「エイトなんでいんの!?」
「なんでとは失礼じゃな!わしも地上で探検したいのじゃ〜!」
「てか、神様が地上に降りていいの?」
つむぎは一応小声で聞く。
「?いいのじゃ。天界の皆にもいつでも行っていいと言われているのじゃ」
・・・本当に神様なのか?
普通の子供としか思えないんですけど。
まあ、考えないようにしよ。
「ということで、レッツゴーなのじゃ!」
「「おー(!)」」
つむぎたちはその謎の道に向かった。
つくと、つむぎは嘘でしょ・・・と真っ先に思った。
なんでまだあるのよ。
勘違いした人が通ったりしたらどうすんの。
「よーし!行くのじゃ!」
つむぎたちは謎の道を進んで行った。
・・・これ、帰れるの?
進んだ瞬間、引き返せなくなったんですけど。
ここ霧濃いし、夜なのかっていうぐらい薄暗いし、森みたいに木多いし。
本当にここどこ?
つむぎとゆきは、はぐれないように手を繋ぐ。
蝶たち、つむぎたちを守って。
すると、つむぎたちに結界が張られる。
これで少しは安心する。
「ゆきは猫に出口を探してもらうね!」
そうゆきが言った後、どこからか猫が現れ四方八方に走っていく。
「なあ、別行動はどうじゃ?つむぎの結界があるし、その方が早いじゃろ。合流するときはわしが転移させてやる」
「つむぎはいいよ」
ちゃんと合流できるしね!
「念話しとけばゆきはいいよ!」
「なら決定じゃ!なにかわかったら念話で教えてくれ!ではレッツゴーなのじゃ!」
「「うん!」」
つむぎたちはそれぞれ違う方向へ行った。




