漢字大テスト
創造神、エイトに協力することになったあとつむぎとゆきは学校に向かっていた。
幸い、つむぎとゆきは早く家を出ていたため遅刻するということはなさそうだ。
良かったあ。
「ううー・・・学校行ったら地獄の始まりだよお!!」
「頑張ろうね」
「頑張るよお!」
とゆきは、今にも泣きそうな声で言う。
ゆき、フャイト。
「あっ!猫だ!」
ゆきはたまたま通りかかった猫に近づく。
「おはよ!元気?」
「ニャー」
猫が返事(?)をする。
本当にゆき、猫好きだなあ。
猫とすぐ仲良くなる。
ゆき自身も猫みたいだし。
前に、家の屋根に寝転がって日向ぼっこしてたっけ。
高いところからも静かに着地するし。
まあ、でもつむぎも高いところから静かに降りたり空中散歩したりするけどね。
空中散歩って空を飛ぶんだよ。
なんか飛べるんだよね。
つむぎはそれぐらいかな。
自分で言うのはあれだけど、空飛べるだけで凄いと思うけどね。
人前ではあまりそういうのしないようにしてるけど。
めっちゃ目立つと思うもん。
この話はここまでにして。
「ゆき、行くよー」
「うん!じゃあね!」
「ニャー!」
ゆきは猫にお別れを告げて、つむぎがいるところに戻って来る。
そしてまた、あるき始めた。
3時間目にした漢字大テストが6時間目に返された。
漢字大テスト、勉強してなかったけどほぼ全部わかったなー。
意外と簡単だった。
つむぎだけかもしれないけど。
ゆきなんか、「頭いたーい」とか言ってるだろうなー。
ちなみにつむぎは5年1組で、ゆきは5年2組だ。
違うクラスなんだよね。
返されたテストの点数は98点だった。
1問間違い!
惜しいなー。
そして、帰り道。
「ゆき、何点だった?」
「68点」
意外といい点数だな。
てっきり30点ぐらいだと思ってた。
さすがにそれを思うのは失礼か。
まあ、いいか。
・・・あれ?
ここ、右に曲がるとつむぎとゆきの家に行けるけど・・・
真っすぐ行けなかったはず。
行き止まりだったはずなのに、どうして道があるのかな?
つむぎの勘違いかも。
つむぎとゆきはいつも通り家に帰った。




