「鬼」発見!
朝休み、つむぎは時間割を見てポカーンとしていた。
・・・来週の木曜日、学園祭じゃん。
ここ、もみじ学校はもみじ学園の敷地内にある学校で、毎年11月27日に敷地内にある小中高の全員で学園祭が行われるんだ。
「はーい。みなさん!5年1組はカフェをしますので事前に決めておいたチームで、じゅんびしてくださーい!」
っと生徒会の人が言う。
つむぎたちがするカフェは女子はメイド服、男子は執事服を着なきゃだめなんだよね。
ゆきのクラスはハンバーガー屋さんするだっけ?
あ。ちなみにチームはつむぎは料理チームだよ!
料理とかを作ったり提案したりするんだ。
・・・なんか昨日よくわかんないことがあってヤバいのに、学園祭って乗り気じゃないなあ・・・
「つむぎちゃん、なんかある?」
「えっ!?」
いきなり声をかけられてびっくりしてしまう。
えっと・・・あっ!
「オムライスはどうかな?」
「確かに!もし卵が余ってもサンドイッチに挟めばいいしな!」
「あとトーストは?野菜とか果物とかのせても美味しそうだし」
「パンケーキもいいね!」
そうして、あっさりと学園祭に出す料理が決まっていくのでした。
帰り道・・・
「やっぱ昨日の事考えたら学園祭どころじゃないよ」
「でも、楽しまなくちゃ損だよ!」
「そうだよね。楽しまなくちゃ損だよね」
「ねえ。つむぎ」
「どうしたの?」
「嫌な予感する」
「へ?」
ゆきは猫みたいに敏感だし、なんかあるのかな?
つむぎはこっそり結界を張る。
そして、あたりを飛んでいた超都市会を共有する。
ゆきが嫌な予感を感じた原因・・・
あった!
・・・ひ、人?
つむぎとゆきと同じ年のこだよね?
体的には。
でも、子供でも大人でもないすっごいヤバそうなこの圧はなんだろう・・・
すると、気配を感じたのだろうか。
その子が後ろに振り返る。
その顔を見た瞬間、つむぎは息を呑んだ。
その子には、「角」が生えていたから。
・・・「鬼」?
「つむぎ、あの子って・・・」
つむぎが結界を共有している蝶の近くにいた猫と視界を共有しているゆきが言う。
「・・・つけてこう」
「う、うん!」
蝶、その子を、その男をつけて。
・・・いざというときは、その蝶がいる所に転移できるからつけとかなちゃね。
『鑑定』は肉眼でつむぎ自身が見なちゃできないから本当にあれが「鬼」かはわかんない。
でも、もしそうだったら「鬼」は人間のような姿をしていることになる。
それに、もしそうだとしても、どうして地上にいんの!?
「天界に行こ」
「うん」
つむぎとゆきは神社に向かった。
確か、前にエイトに天界に行きたかったら「ヘブンへ」って唱えろとか言われたっけ?
「言うよ」
「うん!」
「せーの」
「「ヘブンへ(!)」」
つむぎとゆきは光に包まれた。
光が引くと、そこは前にエイトと初めて対面した白い部屋のような場所が視界に入った。
「どうしたんじゃ!?」
「さっき、そうかはわかんないけど「鬼」を見たの」
「人間の姿をしてて頭に角が生えてるくらいしか見分けがつかないよ!後ろから見たらもはや人間同然だよ!」
「やはりつむぎの予想はあっていたか・・・だが人間の姿をしているとは予想外だな」
「なぜ地上にいるかもわかんないし。エイトならまだわかるけど」
「エイトならって失礼じゃな!わしは子供じゃないぞ!」
「見た目&性格子供だよ?」
「ぐぬぬ・・・」
「エイトフャイト!」
「ねえ、思ったんだけどさ、いまそいつをつけてるからもしかしたらデストの居場所わかるかもよ?」
「あっ!確かに!」
「お主らは準備が早いのじゃな・・・」
「どうせ、居場所がわかりしだい準備整ったら突撃するでしょ。どうせ」
「せ、正解じゃ・・・」
「何でもお見通しだね!」
「まあね」
「それよりも、そいつの見た目を教えるのじゃ!」
エイトがそう言ったので、つむぎとゆきは蝶と視界を共有する。
「・・・えっと、場所は暗闇 ?」
「見た目は髪は黒色、瞳は赤色!」
「あっ・・・暗闇から抜けたよ。場所は・・・平地?水も草も何もない。ただデッカイ真っ黒なお城があるよ」
「2人とも、準備できてるか?」
「う、うん」
「できてるよ!」
「なら出発じゃ!」
「早!?」
「まあいいじゃろ。早ければ早いほど良いなのじゃ!」
「てきとうなの?まあいっか。・・・では蝶の所へ」
「猫の所へ!」
「行くぞ!」
「「転移!」」
つむぎたちは光りに包まれた。
こんにちは~。
うみです。
今回はいきなりすぎる展開になってしまいました!
すみません!
もしかしたらもうすぐ終わっちゃうかもしれません!
自分でもびっくりしてますー!
いきなりですが、これからもこの作品を読んでくれると嬉しいです!
ではまたー。




