逃がすかよ!
兵士たちは俺たちに気が付き、槍を構える。
「貴様ら! 何者だ! それ以上進めば、刺すぞ!」
問答無用でやる気だ。
「構わん! 俺がやる!」
「私もやりますわ」
マッチョとヒミさんは、素早く兵士の前へと駆け寄った。
「ふん、素手で何ができる!」
ヒミさんが腰に巻いていたムチを振りほどき、素早くしならせる。
パシーン!
次の瞬間、二名の兵士が持っていたはずの槍が空に舞った。ヒミさんがムチでからめとったのだ。
「そりゃあ! マッチョ流体術奥義! 岩頭!」
マッチョは兵士の一人に対し、一気に間合いを詰め、猛牛のようにスキンヘッドの頭突きを兵士の兜にかました。
「うぐぅっ」
兵士は固い兜の中で脳震盪を起こし、その場に倒れこむ。
「見たか、この技の前にゃあ、兜なんぞ無意味だぜ! この前の騎士団との闘いの反省から生み出したのだ! がっはっは!」
「あと一人ですわね」
ヒミさんが残りの一人に歩み寄る。
兵士は分が悪いと見たのか、塔の入口へと駆けこもうとする。
「逃がすかよ!」
マッチョが拳をポキポキと鳴らす。だが、兵士は逃げ込もうとしていたのではなかった。
カン カン カン!
「敵襲! 敵襲―! 東の塔―!」
「しまった! くそっ、岩頭!」
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