表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/136

実力行使で行こうぜ!

「ラル、あの塔に間違いないのか?」


「うん。間違いない。父上と城に上がる機会が何度かあったが、ゴデブリン大臣が住んでいる塔はあの、東の塔だ」


 フォルがさらわれてから数時間後。


 俺たちは装備を整え、アカラ王国の中心部、アカラ城の城門が望める大通りの大木の陰にいた。


 俺は塔を見つめる、あそこにフォルが誘拐されているのか。


 ……ん?


「っていうか、あの塔……俺がこっちに来た初日に、ゴーレムが踏んづけた塔じゃないか?」

 塔には見覚えがあった。とてつもなく頑丈な塔だったし、形もちょっと豪華だったからだ。


「あー、そうだな。確かに、あたいとジンゴロウが初めてであった日だな」


 ラルも思い出したみたいだ。 


 城の改修工事ということだったが、ゴデブリンの住む塔だったのか。


「どうする、ジンゴロウ? 簡単には、中には入れそうにはないぜ?」

 城の周りはぐるりと高い壁でおおわれており、城門以外に侵入できそうな場所はない。


「意外と、フォルのラッキーハッピーパワーを使って、自力で脱出してくるってことはないのかしら?」


 ヒミさんがポツリとつぶやく。


「ヒミさん、それはたぶん、期待できない。契約者の俺と離れている時点で、フォルの幸運の女神としての力は大きく下がっているはずだ。俺が行かなきゃいけないんだ」


「だが、城門の守りは固いぞ、ジンゴロウ」


 城門前には、屈強そうな兵士が十数名立って警備をしている。


 城内に入るには、身分証や通行証などを提示しなければならないようだった。当然、俺たちは通行証など持っていない。


「ええい、面倒だ! 実力行使で行こうぜ!」


 イライラしていたマッチョが鼻息荒く、息巻く。


「ですが、運よく城門を突破しても、城内にはやはり相当数の兵士がいるはずです。フォルのラッキーハッピ―パワーが期待できない今、力押しでは、こちらが不利でしょう」


「ぐむむ……」


 ヒミさんの正論にマッチョは言い返せない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ