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さすがあたいの見込んだ男だ!

 マッチョが拳と拳をガンッと打ち鳴らし、いきどおる。


「でもなんで……フォルが」


 ラルが悔しそうにつぶやいた。


「へんっ! そんなの大かた、ゴデブリン大臣のフォルに対する逆恨みだろ! 最悪、処刑されちまうかもしれねえ」


「なるほど……。もしかすると、他にも、フォルの幸運の女神としての力を欲している……からかもしれませんわね」


 熱いマッチョと冷静なヒミさん。だがどちらの瞳も怒りで燃えているのがわかる。



 みるみるうちに、フォルをわしづかみにしているガルーダの姿が小さくなっていく。



―俺の脳裏にいつかフォルが言ってた言葉が浮かぶ。「そうねえ、しばらくは一緒に行動しないとダメね。契約者と離れ過ぎちゃうと、私のハッピーパワーが弱くなっちゃうの」俺のせいだ。俺がフォルから離れたから―



「あたい、実家にいる時、父上から聞いたことがある。ゴデブリン大臣が使役する召喚獣は巨大な半人半鳥の形態をしている……と。そして、強さは伝説の召喚獣クラスで、王国の一個師団がかかっても、勝利は難しいとも……」


 ラルが心配そうに俺の顔を見つめ、再び口を開いた。


「どうする? ジンゴロウ」


 答えは決まっている。


「フォルを取り戻しに行く!」


 ラルの顔がパァッと明るくなった。


「そうこなくっちゃな! さすがあたいの見込んだ男だ! もちろんあたいも一緒に行くぞ!」


 ラルが嬉しそうに、俺の肩をパンッと叩く。


「私もお供しますわ。ゴデブリン大臣には、少々腹が立ちましたので」


「俺もだ! ちょっと一発お見舞いしてやるぜ!」


「よし! 行くぞ! フォルを取り戻すんだ!」





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