表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/136

ムラムラするな、ジンゴロウ!

 フォルがお使いから帰ってきた。


「やっほー! ラルねえちゃん、遊びに来たよ!」


「来たよー!」


「ジンゴロウ! ちゃんと働いてる?」


 声のする方を見ると、フォルの横に八百屋の三姉妹マイ・メイ・アイが立っていた。


「一言余計だっての! フォルが連れてきたのか?」 


「うんっ、どうしても遊びに来た言っていうから、連れてきちゃった」


「そうか……まあ、適当に好きなもん食べてくれ……おーい、マッチョ、適当になんか出してー……」


「おうよ!」


 厨房からマッチョの威勢のよい声がした。


 三姉妹は俺のテーブルのイスにドカドカと座った。


「どしたの? ジンゴロウ君、なんだか元気ないよ?」


 静かに座ったフォルが俺の顔を心配そうな表情で覗き込む。


「あー、この前フォルが言った『幸せか不幸かを決めるのは、自分自身の考え方なんだよ』っての、アレ! アレを考え始めたら、もやもやしちゃって……なんかなあ」


「「「ムラムラするな、ジンゴロウ!」」」


「もやもやだっつーの! このお子様が!」


「ふーん。じゃあ、ヒントだそっか」


「ヒント?」


 俺がヘンテコな顔をしていると、フォルはラルが運んできてくれたコップの水を、少し飲んだ。


 コップの水はちょうど半分、って感じになっている。


「ねえ、マイ・メイ・アイ? このコップの水の量について、どう思う?」


「んー? なに、フォルねぇちゃん。変な質問。キャハハ」


 年長のマイの意見、じつに同感だ。変な質問だ。


「いいから、いいから、率直なご意見を、どうぞ」


「えー? まだ半分あるじゃん?」


 とはマイの答え。


「何言ってんの? もう半分しかないよ?」


 これはメイ。そしてアイは。


「ただの半分でしょ」


お読みいただき、ありがとうございます!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ