「「「「お、おおー……」」」」
いた。が、すでに女騎士は大通りのはるか遠くまで逃げていた。
「マルソン様―! さようならー! キララは本日をもって、脱隊しまーす! 浮気でも楽しかったでーす!」
女騎士の姿はすぐに見えなくなった。なんちゅう奴だ。
いまの一言で、マルソン隊長の浮気は確定したな。
「あんたぁっ! 処刑しちゃるぅ!」
「ぎゃあああ! ゆ、ゆるしてくれぇぇぇぇ!」
それから、言葉には表せないような凄まじい攻撃がマルソン隊長に加えられた。
やがてマルソン隊長は、ピクリとも動かなくなった。
奥さんは「よっこいしょ」と隊長を肩に担ぎ、俺たちを見た。
「どうも、お騒がせしましたわね。オホホホ」
そうして、帰っていった。
残っていた騎士たちも、散り散りに帰っていった。
「女神のラッキーパワーすげえな……」
こうしてアカラ軍騎士隊はいなくなった。
うん、なんとなく釈然としなくって、スッキリとはしない。
でも、勝ったことには間違いがない、と思う。
「あー、うん、俺たちの勝ちだー……。えーと、え、えいえいおー……」
「「「「お、おおー……」」」」
俺たちは微妙な勝利の味をかみしめた。
◇
「ジンゴロウ君っ、えっとっ、ちょっといまからな『マイメイアイ』に野菜買いに行ってくるねー!」
「おー、フォル、よろしくなー」
アカラ王国軍の第八騎士部隊との闘いのあと、俺たちには平穏な日々が訪れていた。
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