それを人は古来より「父」と呼ぶ! 頑張って、お父さん!
「通達―! 緊急連絡でーす!」
「あ、どーも。なになに? えっ、奥さんが産気づいた? 急いで帰らなくては!」
子育ては夫婦でするもの! イクメンなんて言葉自体がおかしいぜ! 子育てをする親、それを人は古来より「父」と呼ぶ! 頑張って、お父さん! ってなんだこのツッコミ!
って、ええーい! 百人分つっこめるかよ!
こんな感じで騎士たちにハプニングが起こったんだ。
百人ほどいた騎士たちは、家に帰ったり、戦う気をなくしたりして、その全員が戦えなくなっていった。
残っているのは、マルソン隊長だけだ。
いや、もう一人いる。若い女の騎士だ。その様子からして、もしかすると隊長付きの秘書みたいな存在なのかもしれない。
「お、おのれ、悪しき魔女め! この正義の騎士、マルソン一人でも成敗してくれるわ!」
捕獲じゃなくなちゃったのね。
マルソン隊長は腰に携えていた剣を抜き、天高く掲げる。
「行くぞ魔女とその郎党よ! 我が正義の一撃をくらうがよい!」
突然、マルソン隊長の全身から、激しいオーラがあふれる。
「きゃー、マルソン様、カッコいいでーす。頑張ってー」
秘書っぽい女騎士がマルソン隊長をおだてる。
マルソン隊長はその女騎士に、白い歯を見せ、ニカッと笑う。
「おいおい、なんだこのオーラ! いままでの騎士どもと全然違うぞ!」
あのタフなマッチョが、そんな感想を?
まずいぞ! 桁違いの猛者なのか!
「ごらぁぁぁぁ! あんだああぁぁぁぁ!」
その時、大通りの向こうから突然けたたましい叫び声が聞こえた。
俺たち五人はその大音量に思わずビクッとしてしまう。
「うおっ! なんだこの咆哮! いや、人の声か!」
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