オーマイ ガーデス!
俺はなんとか、自分のおもらしがばれないようにと、三人を騎士たちの迫ってくる前へ進むようにと促す。
だが、増援の本隊がじりじりと間合いを詰めてくる。
「くっ、外では不利だ。ジンゴロウ! 一度店内に入って、立て直そう!」
ラルが戦略としてはまっとうな提案をしてきた。
確かにそうだろう。オープンな外で多人数を相手に戦うのは、厳しい。狭い店内で、敵を限定して戦う方が、いいだろう。
だが! しかし! 俺はおもらしをしているのだ!
店内に入られた日には、ニオイがこもって、おもらしがばれてしまうだろう!
「ジンゴロウ! 店内に入ろう! いつまでもそこで仁王立ちしてないで、通してくれ!」
「あー、その、えー、もうちょっと、外で騎士と戦っててくれない?」
「バカ言うな! この敵の数見ればわかるだろう! ほら! みんなで入るぞ!」
三人が俺を無理やり店内に押し込もうとする。
ノー! ノー! やめてー! 押さないで~! おもらしがばれるー!
「オーマイ ガーデス!」
ピカーッ!
「呼びましたっ? ジンゴロウ君っ!」
突然、店内からまばゆい光があふれてきた。
振り返ると、そこには光り輝く幸運の女神様、フォルがいた。
「フォル―! このままでは(俺のおもらしがばれて)やばい! 助けてくれ!」
「はーい! ラッキーハッピーダンス完了でーす! 行きますよー! ガーデス アクシデント ウェーブッ!」
フォルは店の外へ走り出て、両のてのひらを百人規模の騎士本隊へと向ける。
手のひらからは虹色の光が、まるで波のように広がっていく。
そしてそれは騎士隊本隊全員へと届いたようだった。
「なんだ? この光?」
「油断するな! 悪しき魔女の魔法かもしれんぞ!」
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