逆らうものは皆、同罪とし、連行する! なお、拘束に協力するものは、無罪とする!
「我が名はアカラ王国騎士団、第八部隊隊長、マルソン! 聞け! フォル・トゥナ! 貴様は幸運の女神の名を語り! 人心を惑わし! カジノでイカサマを働き! さらに、アカラ王国ゴデブリン大臣の名誉を傷つけた容疑がかけられている!」
「えっ? えっ? どういうこと? なんで私が?」
フォルが心配そうに、俺の上着の裾をギュッと掴んだ。
ちくしょう、アイツだな。あのゴデブリン大臣だ。きっとこの前の仕返しをしたくて、でたらめな疑いをフォルにかけたんだ。そうに違いない!
「これより、拘束し城に連行する! 逆らうものは皆、同罪とし、連行する! なお、拘束に協力するものは、無罪とする!」
マルソンと名乗る騎士隊隊長は、再びサッとその手を動かした。
その動きに、応じ、先兵数名が、すばやくカフェ・グッドラックの正面玄関に集まる。そしてドアを開けようと手をかける。
「マッチョ流体術奥義! 鉛玉!」
バガーン!
カフェ・グッドラックの扉を粉砕しつつ、マッチョが強力な体当たりを騎士たちにかました。
「ぎゃあっ!」
「ぐはぁっ」
正面玄関に集まっていた騎士たちは、ドアごと吹き飛んだ。
「マッチョ! どうして!」
フォルが叫ぶ。
「がっはっは! いいねぇ、俺は昔から一度、アカラ王国軍の騎士と勝負をしてみたかったんだ! 俺の我流マッチョ流体術と、どっちが強いのか、知りたくってなあ!」
「なっ! 貴様! フォル・トゥナをかばう気か! 第二班!」
マルソン騎士隊長の合図で、新たに騎士数名がグッドラックめがけて進んでくる。
ヒュッ! ヒュヒュッ、ヒュッ! ヒュッ!
店の奥から、ダーツやらトランプのカードやらが飛んできた。
「痛っ!」
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