夜までに返せないと、お母さん、ゴデブリン大臣のお家で、ご奉仕っていうのしないといけないんだって。でもごほーしってなんだろうね
「借金? えーっと、二千万アカラって言ってた」
「その借金の期限っていうのが、明日の夜までなの」
「夜までに返せないと、お母さん、ゴデブリン大臣のお家で、ご奉仕っていうのしないといけないんだって。でもごほーしってなんだろうね」
「お母さん、泣いてた」
「明日の夜、ゴデブリン大臣が迎えに来るって」
「だからお願い! 女神様、あたしたちの、このおこづかいの千アカラあげるから、これを明日、カジノで二千万アカラに増やして!」
「幸運の女神さまだから、できるよね?」
……ってなわけだ。
「うん! 絶対大丈夫! おねえちゃんに任しといて!」
すぐに返事をしたのがフォルだ。まあ、あいつらしい。
俺も気乗りじゃないが、マイ、メイ、アイの家の八百屋が召喚獣の被害でつぶれたってことは、俺にも責任がある。
成功報酬は、三人の笑顔ってところさ。ちょっとカッコいいな。
◇
「レッドorブラック?」
「レッド!」
「はい、これでお客様の16連勝ですね♪ 掛け金の千アカラは、3,276万8千アカラになりました♪」
おっと、回想している間に、もう目標の二千万アカラを達成した。
「これで終わりにします、って言って」
後ろでラッキーハッピーダンスを踊っていたフォルが踊りをやめ、俺に小声でそう言った。
正直「もうちょっと儲けたい!」という気持ちがあったが、幸運の女神さまの御利益が得られないのでは、仕方ない。
「降りる」
俺はヒミさんにそう言って、ルーレットの台から離れた。
「はい。またどうぞ」
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