なんだろう。俺の胸の辺りが、ぎゅうっと締め付けられる。
「あっ、久しぶりじゃないか! えーっと、確か、そうだ! 大きい順から、マイ、メイ、アイだったな!」
少女たちは静かにうなずいた。
「あー! そっか、俺も思い出したぞ。俺たちが初めて出会った日、つまり召喚獣に襲われたときに、ラルが助けてたこどもたちだな!」
忘れもしない。この少女たちが町の人たちに「メイ見たよ。その後も、女神さまのおっぱい揉んでた」なんて、余計な証言をしたせいで、俺はあやうく牢屋に入れられるところだった。
それにしても、あの時は元気いっぱいだったマイ、メイ、アイなのに、いまはなぜこんなに元気がないのだろうか。まるで別人みたいだ。
「まあ、とにかくまずは腹ごしらえだ」
ラルがテーブルに、ほかほかの夕ご飯を手際よく並べる。
俺たちの夕食用に作っておいた食事だ。
「で、でもあたしたち、お金、持ってません」
なんだろう。俺の胸の辺りが、ぎゅうっと締め付けられる。
ラルがにっこりとほほ笑んだ。
「あたいのおごりだ。遠慮なく食べてくれ」
そう言うと、マイ、メイ、アイはすさまじい勢いで食事を食べ始めた。まるで何日も食べていなかったかのようだ。
マイ、メイ、アイが食べ終わった後、ラルが口を開いた。
「あたい達で力に慣れることなら、協力するぜ。なんでも言ってくれ!」
「うん、私も何でもするよ!」
フォルも前のめりで答えた。
おいおい、そんなに安請け合いして大丈夫なのか?
◇
「レッドorブラック?」
ヒミさんの静かな声。
「ブラック!」
俺の力強い声。
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