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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
10話 成功報酬は、笑顔さ。(うーん、かっこいいじゃん)
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はーい。私が幸運の女神のフォルでーす

 だがダブル看板娘のフォルとラルの笑顔と愛嬌の良さで、徐々にリピーターと新規顧客が増えていった。


 それに「この店でコーヒーを飲むと、運気が上がる」といううわさも町中に広がっているらしい。運気上昇目当ての客も増えてきた。


 男性客の一部は、ラルのダイナマイトボディを拝見するためかもしれないが。


 そんなこんなで、開店三週間で、正直、もうそろそろ三人で店を回すのも限界だ。


 料理の下ごしらえは三人で行うものの、開店後は、接客は女子二人。調理は俺一人になってしまうからだ。


「あー、人手が欲しい!」







 ある日の夕方、客も全員帰ったので、そろそろ『カフェ・グッドラック』を閉めようということになった。


「あ、あのー、こちらに幸運の女神さまって、いますか?」


 その時、入口の扉から、静かに三人の少女がお店に入ってきた。三人とも十歳未満に見える。


「はーい。私が幸運の女神のフォルでーす」


 女神って、そんな軽いノリでいいのか? フォル。


 フォルの軽いノリとは反対に、少女たちの表情は暗かった。


「どうしたの? もう暗くなるよ? おうちに帰らなくっていいの?」


 フォルが膝を曲げ、こどもの目線で優しく語りかけた。


「あたしたちのお母さんを、助けてください! 女神様! お願いします!」 


 一番大きな少女は、そういうと、その場に泣き崩れた。


 俺たち三人は、お互いに顔を見合わせた。これは、どうやらただ事ではなさそうだ。  


 よく見ると、少女たちの服はぼろぼろで、ほほもこけている。

 


 俺たちは店の扉に「本日の営業は終了しました」と書いてある板をかけ、少女たちを店のテーブルに座らせた。


「あれ、こいつらどっかで見たこと、あるような……」


 俺は三人の顔をまじまじと見つめた。どこで会ったんだったっけ?


 ラルものぞき込む。


お読みいただき、ありがとうございます。

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