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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
9話 カフェの店名を「ずんどこぶし」には、させないぞ
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いい響きだね。うん、ずんどこぶしより、ちょっといいかも!

 そうそう、ホテル・メタースのメイドさんたちは、俺たちがホテルを出る日、泣きながら見送ってくれた。もちろんその涙は俺のため、じゃなくて仲良くなったラルとフォルのためだったけれども。




 そして修理は終わった。

 お店の外壁のペンキも塗りなおし、後は看板だけ、ということになった。


「フォル、店の名前は決まっているのか?」


「それがまだ決まっていないの。ラルは何かある?」


「あたい? あたいは決められないよ、フォルが決めなよ」


「うーん、いくつかは浮かぶんだけど。でも、絞れないんだよね」


「どんなのだ?」


「三つあるの。あっ、じゃあ、ジンゴロウ君、選んで」


「俺が決めていいのか?」


「はい! 一つ目は、カフェ・大爆発! 二つ目はカフェ・ローリングサンダー! 三つめは、カフェ・ずんどこぶし! だよ。ねっ、どれがいいかな? ちなみに私の一押しはずんどこぶし! だよ」


「女神のセンス、はかり知れねえな!」


「えへへっ」


「ほめてないから! じゃあ、四つ目のカフェ・グッドラックな! 意味は幸運!」


 グッドラック、いつか、カジノでマッチョが言ったセリフだ。なんかちょっとだけカッコよかったな。


「四つ目、言ってないんですけど!」


「あー、あたいも、四つ目がいいと思うぜ」


「えー? うーん、でも、まあ、そっか、カフェ・グッドラック、いい響きだね。うん、ずんどこぶしより、ちょっといいかも!」







 こうしてカフェの名前はグッドラックに決まった。

 

 かわいらしい制服は、ホテル・メタースのメイドさんたちが作ってくれた。


 開店から今日でもう3週間が経つ。


 開店当初、客足はまばらだった。


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