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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
8話 勝負に勝ったら、念願のお店が手に入る!
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ヒューヒュー! いよっ、あついねー!

 だって不幸の塊の俺がフォルと離れちゃったら、また不幸のどん底に叩き落されてしまうからな。


「ヒューヒュー! いよっ、あついねー!」


 なぜかマッチョがちゃかしてくる。なんだろう。


「ジンゴロウ、自分が何を言っているのか、わかっているのか?」


 なんだ? ラルまで。


「わかってるって、俺は決めたんだ。フォルと生きていくって」


 そうすりゃあ、きっと大借金も何とかなるからな。つまり、美人お姉さんのヒミさんとお付き合いしながら、時々、フォルのところへ戻っていけば、幸運のおこぼれがもらえるかもしれない。うん。完璧な計画だ。


「ちょっ、そのっ、あのっ、私っ」


 ん? どういうわけか、見る見るうちにフォルの顔が真っ赤になっていく。


 どうしたんだ、フォルのやつ。


「ハイハイ、それじゃあ、そろそろダーツ勝負、いいかしら?」


 ヒミさんの穏やかな声が聞こえた。


「おう! いくぞ!」


 俺は的の前に立ち、投げる動作に入った。


 と、その時。


「やっぱりダメ―! この勝負なしにしてー!」


 突然、フォルが俺の動作を止めようと、抱き着いてきた。


「わっ、危ないっ」


 俺はダーツが間違ってもフォルの顔などに当たらないように、ダーツを素早く放り出した。


 フォルの勢いが強くて、思わず床に倒れこむ。俺はフォルが床に激突しないように、素早くフォルと俺の身体をひねって入れ替えた。


 ドッスン!


「いたっ。あたた、大丈夫かフォル?」


 俺はフォルもろとも、床に倒れこんだ。なんとか俺が下で、フォルが上の態勢で着地できた。


「ジンゴロウ君!」


俺に馬乗りになったフォルが叫ぶ。


「な、なんだ?」


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