そうよ! 全体では負ける! でも、理由はないけど自分だけはうまくいくはず! そんな風に考える人が一定数いるの。だから、カジノはずっと存続するの!
「バ、バカだから?」
女神らしくないセリフに、思わず驚いてしまった。
「そうよ! 全体では負ける! でも、理由はないけど自分だけはうまくいくはず! そんな風に考える人が一定数いるの。だから、カジノはずっと存続するの!」
「がっはっは! ジンゴロウも含めてカジノの客は、バカばっかりだな! がっはっは!」
マッチョはいつの間にかエールを十杯も飲んでいた。すっかり出来上がっている。こんな状態
の人にバカ呼ばわりされるとは、ついていない。
「とほほ……。あーあ、それじゃあ、やっぱり真面目に働いて借金を返すしかないかー」
俺はイスの背もたれにもたれかかり、天井を仰ぎ見た。
「借金? ジンゴロウさんは借金があるのですか?」
「ヒック、大ありよ、ヒミ。このジンゴロウは五百億アカラの大借金もちよ!」
心配そうなヒミさんに、酔っぱらったマッチョがのんきに答える。
「そうなんだよ。だからあたい達はカフェを開いて、経営したいんだ!」
ラルが目を輝かせる。ラルは令嬢だからか、働くという行為にあこがれがあるように見える。
「でも、場所がないの……。せっかくの開業資金はジンゴロウ君がカジノで使い切っちゃったし」
ラルとフォルが俺をジト目でにらんでくる。
「うっ……。ごめんなさい。その目はやめてください」
「そうなんですね。じゃあ、こうしましょう」
ヒミさんがパンと手を叩いた。
「私の祖母が昔、カフェを経営していました。でも、もう年だからお店は閉めています。そのお店は今、誰も使っていません。先日、そのお店の権利を生前贈与という形で私が相続したの。所有権は私にあるわ。よかったら、使ってみませんか?」
「「「ええっ!」」」
俺たち三人は思わず、大きな声を上げてしまった。
「い、いいの?」
フォルがおそるおそる聞く。
「ええ、ジンゴロウさんが私とダーツ勝負で勝ったらね。ルールは簡単よ。それぞれダーツを1本だけ投げて、的の中心部にダーツが近い方が勝ちよ」
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