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はーい、アカラ王立カジノへようこそ!

「ありがたい! でも、仕事はいいのか?」


「大丈夫だ。用心棒の仕事ってのは、にらみを利かして、客同士がトラブルを起こさないように見張ることだからな。お前と一緒に場内をウロウロするくらいでちょうどいいのさ」


「そっか」


 それから俺は場内の観察を続け、分からないことはマッチョに聞いた。


「ふんふん、なるほど。どうやら、あそこのカウンターでお金をチップに交換する。そのチップで、ルーレットやらカードゲームなどをする。勝ったらチップがとんでもなく増える。それを帰り際にカウンターで現金に換える。そうすりゃ大金持ちってわけだな」


「そういうこった。簡単な仕組みさ」


 異世界でも、映画などで見たことのあるカジノと根本的には大差がないようだった。どこの世界に行っても、こういうばくち的な行為は、同じような内容になるのかもしれないな。


「よーし、やってやるぜ。すんませーん。これ全部、チップに交換してくださーい!」


「はーい、アカラ王立カジノへようこそ!」


 俺はスキップでカウンターへ行き、バニーガールのお姉さんに、大金をすべてチップに交換してもらった。


「おいおい、ジンゴロウ、そんな大金、どうしたんだ?」


「ああ、これ? フォルに借りてるんだ」


「幸運の女神さまにか? そりゃあ、ご利益がありそうだな」


 そうだ。俺には自称幸運の女神のフォルがついているんだ。きっとうまくいくはずさ。


「それにしても、ここは王立、つまり、国が経営しているカジノなんだな」


「ああ、このカジノの収益はアカラ王国の財政に回る。ま、そんなことはどうでもいいさ。さあ、ジンゴロウ、どのゲームで勝負をするんだ?」


「そーだなあ、カードゲームは、ルールがよくわかんないから、アレにしよう」


 俺が目を付けたのは、ルーレットだ。しかも複雑なゲームではない。美人のディーラーのお姉さんが投げた白い球が、赤か黒のマスのどちらに止まるのかを当てるという、単純極まるゲームだ。


「ほう。いいんじゃないか。あれなら初心者でも楽しめるだろう」


 俺は卓上のルーレット台をさらに詳しく観察した。ルーレットは、赤と黒のマスが交互に並んで円形になっている。マス目はどうやら全部で38個あるみたいだ。


本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます!

今後も継続して、作品を書いて、アップしていきたいと思います。

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