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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
4話 人に親切にしたって、どうせいいことないだろ?
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わあっ、ありがとうございます。ありがたく頂戴します

「やったー! おねえちゃんありがとう! 大切にするね!」


 幼女は心の底から嬉しそうな声を上げた。


「まあ、すみません。ありがとうございます。あっ、そうだ。お礼と言っては何ですが、こちらを差し上げます。どうぞ受け取ってください」


 幼女の母親は手に持っていた買い物カゴから、一つのオレンジみたいな果物を取り出した。


「わあっ、ありがとうございます。ありがたく頂戴します」


 フォルはまたうやうやしくお辞儀をして、オレンジみたいな果物を大切に受け取った。フォルはお礼のものを受け取るのには、抵抗がないんだな。女神らしいっちゃ、らしいか。それにしても、まさに物々交換だな。


 入れ物がなかったので、フォルは自分の服のスカートのポケットの中に果物をしまっていた。





 幼女と母親と別れた後、昨日のゴーレムが暴れた辺りを見てから帰ろう、という話になった。現場についてみると、イフリートはもちろん、あの巨大なゴーレムとバハムートの姿はやはりすっかりなくなっていた。


 辺りはゴーレムの起こした地震で倒壊した建物の残骸があるだけだった。


 ふと、俺はジャージのポケットに手を突っ込んだ。


 カチャリと指先に当たるものがある。


 昨日拾った、バハムートの逆鱗・ゴーレムの輝石・イフリートの赤爪だ。やっぱりこれは気化しないみたいだ。うん、綺麗だ。


「なあ、そろそろホテルに帰って朝食にしよう。あたいはもう腹ペコだよ」


 ラルがそういうので、俺たち三人がホテルに帰ろうとすると、向かいから大きな袋を背負った、太った商人らしき人物が歩いてくるのが見えた。


「なあ、あの人、なんだかフラフラしてないか?」


「ああ、そうだな。いまにも倒れ……あっ、危ない!」


 太った商人は、その場で背負った荷物ごと、前のめりに倒れた。


 ラルが素早く駆け寄る。


「おい、あんた、大丈夫か? しっかりしろ」


「う、うう……。持病のメイリン病が……」


「メイリン病だって? 大変じゃないか!」


「なんだ、そのメイリン病って?」


お読みいただき、ありがとうございます!



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