そうだよね。お着替えタイム、いるよね。
ガチャリ。
俺はラルの入っていった部屋の重厚かつ豪華な装飾の施された扉を開けた。
「えっ?」
そこには、肌面積多めのラルがいた。
どうやら、アンタッチャブルアーマーを脱いで、楽な服に着替えよう、というところだったようだ。ただでさえ、下半身が水着のように露出の多いアンタッチャブルアーマーだ。脱ぎかけの状態とはいえ、いろんなところが、見え……そうだ。
そうだよね。お着替えタイム、いるよね。
俺はにこやかに、さわやかに、笑顔を浮かべ、扉を閉めようとした。
ビュンッ!
スコーン!
扉の閉まる寸前、俺の眉間に、ラルの投げた何か固いものが当たった。
ガチャリ。
「いやあ、参った参った」
俺は眉間から血を吹き出しながら、フォルとメイドさんたちの方を振り返った。
フォルとメイドさんたちの方から、冷たい冷気を感じる。
女の敵! という雰囲気だ。
だがここでひるんでいては、野宿は回避できない。勇気を出すんだ!
「あのー、フォル? 俺の部屋のこと、聞いてもらえないかな?」
「フォル様。先ほどからついてきているこちらの方は、お連れ様ですか?」
メイドさんの一人が、冷たいトーンでフォルに質問する。
「い・い・え? ちっとも存じませんわ」
フォルは冷たい口調で突き放す。
「フォル? あのー、俺たち契約したよね?」
「失礼ですが、お代はお持ちで?」
別のメイドさんたちが俺を取り囲む。やばい雰囲気。
「フォル、いや、フォルさーん」
「フーンだ」
フォルはそっぽを向いて怒っている。ああ、さっき本当に幸運の女神かどうかを疑ったのをまだ根に持っているんだな。よし、それならば。
「ぃよっ! 幸運の女神様! フォル様! お助け下さい! 日本一!」
なんだかよくわからない言葉が出てきた。
お読みいただき、ありがとうございます!




