だーかーらー、バカなの、俺? 俺は大不幸男だっつーの!
「どうやって5百憶アカラなんて大金を返すんだ」
「内臓を売ったらいいんじゃないか?」
「ばっか、俺、そんなもんで返せる額じゃないっての! 日本円にしたら、5百憶円だぞ? 一生で1億円返済できても、五百回生まれて死なないと返済できない金額だぞ」
ラルのビンタで、意識を失った俺は、脳内で自分と会議をしていた。
脳内の円卓には、俺と俺と俺が座って白熱した議論を交わしていた。
「ラルに借りれないかな? 令嬢なんだろ? きっとお金持ちだ!」
「ばっか、俺、女子にそんな情けないこと、頼めるかっての!」
「そうだ! 博打をすればいいじゃないか!」
「博打だって?」
「そうさ! 異世界なんだから、カジノくらいきっとあるだろう! そこで大博打を打てばいいじゃないか!」
「だーかーらー、バカなの、俺? 俺は大不幸男だっつーの!」
「バカは俺だろ! 思い出せよ! 俺たちには、まだ信じられないけど、幸運の女神さまがついているだろ?」
「あっ、そっか! フォルか!」
「ってことは、カジノで奇跡的な連続勝利をおさめ、一気に大富豪に! ってことか!」
「大不幸ならぬ、大富豪って、うまいな俺(笑)」
「わはは」
「だはは」
はっ。目が覚めた。どこだ、ここは?
「あっ、ジンゴロウ君、目が覚めた? もうパーティは終わりだよ。今日はダバラの町の人たちが宿を用意してくれるみたいだから、そこへ泊まろ?」
「あいたたた……。そ、そうか」
俺はラルにビンタされた頬をさすりながら起き上がった。
「ん? フォル、なんか、服変わった? 髪型も?」
フォルの服が先ほどと変わっているように見える。さっきまでは埃まみれの服を着ていたはず
なのに。それに髪もなんだかかわいくなっている。アクセサリーか? 女子らしくかわいらしい髪留めも追加されている気がする。
お読みいただき、ありがとうございます!




