むむっ、自称じゃないです! 本当です。本職なんです
「そうさ。何も自由がない、金持ちさ。だから今日、あたいは屋敷を飛び出た。アンタッチャブルアーマーを着て、今日から新しいあたい、アンタッチャブルナイトのラルとして生きていくって決意したんだ!」
急にラルの眼が輝きを取り戻した。
「あたいは新しいことがきっと始まると思った。そしたら、ジンゴロウとフォル、あんたらに出会った。そしてすごいことが起こったんだ」
「まあ、確かにすごいことが起こったな。ハハハ」
「だろ! だから、あたいは決めた! ジンゴロウ、フォル、あたいと一緒にこれから行動してくれないか! 二人と一緒なら、きっとすごいことがもっと起こると思うんだ!」
それなら俺も願ったりかなったりだ。この異世界に転移してから、一人で生活していくなんて、とても自信がない。この世界に詳しいラルがいれば、少しは安心だ。
「本当かラル! 俺からも頼むぜ!」
「わぁっ! もちろん大歓迎ですよ! 私もこの世界に幸運の女神として着任して早々、契約者とお友達ができるなんて、とっても嬉しいです!」
「ありがとう! フォル、ジンゴロウ!」
ん? 契約……? あっ、そういえば、フォルと俺は、チョコレートバーの貢物で契約成立したんだったな。
「なあ、フォル、自称幸運の女神っていう、お前と契約したら、具体的にどうなるんだ? 俺にめっちゃいいことが起こるとか?」
「むむっ、自称じゃないです! 本当です。本職なんです」
フォルは俺の言葉にムッとした表情を浮かべた。なんだかご機嫌を損ねたみたいだった。
「えっとですね。内緒です」
「なんで!」
「契約の一番の特徴は、幸運の女神としての私に、私のラッキーハッピーパワーがアップすることなんです」
フォルは当たり前ですよ? みたいな顔をした。
「それでですね。基本的には契約者は一緒に行動しないとダメなんです」
なんてこった、俺には直接幸運が訪れないのかよ。
「えっと、契約者と離れ過ぎちゃうと、私のラッキーハッピーパワーが弱くなっちゃうんです。つまり、私が幸運じゃあなくなっちゃうんです。だからいつも一緒に行動してくださいね? あのー、聞いてます?」
【☆お礼とお願い☆】
数ある小説の中から、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます!
今後も継続して、作品を書いて、アップしていきたいと思います。
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