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こういう人には、もう何を言っても無駄なのだろうか

「この世界に来た? 貴様は何を言っているのだ」


 俺はゴデブリン大臣の言葉を無視して続ける。


「もしもいままでの苦しい日々が一日でも違っていたら、俺はこの世界に来れなかったかもしれない。あの日々があったからこそ、俺は、いまここにいて、幸せなんだ! だから! 本当は、俺はずっと最高についていたのさ!」


 ゴデブリン大臣は、俺の言っていることが全く理解できない、という表情で俺を見下していた。 


 こういう人には、もう何を言っても無駄なのだろうか。


 まあいい。さっさとフォルを奪還して、みんなでこの城から脱出するんだ!


 俺はラルにアイコンタクトを取り、一気にフォルを縛られているイスごと奪い取ろうと前に一歩踏み出した。 


 

 その瞬間、ゴデブリン大臣は、フォルをイスごと抱えたまま、窓の外へとスッと落ちていく。


「「あっ!」」


 ウソだろ? 死ぬ気か? フォルを助けないと!


 まるで嘘のような光景だ。世界がスローモーションに見える。フォルがゆっくりと空中に放り出される。そして、視界から消え、見えなくなる。


「むー!」


 口を布で縛られているフォルの叫び声が聞こえる。


 俺とラルは窓から身を乗り出し、下を見る。


 見ると、ゴデブリン大臣は大きなコウモリのような召喚獣の背中に乗っている。


 まだ召喚獣を持っていたのか!


 そして、そのコウモリみたいな召喚獣のカギ爪には、イスに縛られたままのフォルがぶら下がっていた。


 そういうことか! ゴデブリン大臣が死を選ぶはずがないと思った。


 良くないけど、落下して死ななくて良かった! 


 コウモリのような召喚獣は、ガルーダほどは大きくない。どうやら、ゴデブリン大臣とフォルの二人分の体重を抱えたまま飛ぶのがギリギリのようだ。

 

 あいつめ、その召喚獣で幸運の女神のフォルとどこか遠くへ隠れて、後はゆっくり幸運の女神の力を利用しようって考えか……。


お読みいただき、ありがとうございます!

もしよろしければ、下の 【☆☆☆☆☆】にて『ポイント評価』をお願いいたします。

面白くなければ星1つ【★☆☆☆☆】にてお願いいたします。

皆様の率直な評価を参考に、次回のお話に生かしていきたいと思います。


☆過去作小説☆

大不幸男。幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる

→https://ncode.syosetu.com/n0106ig/


アオハリアン:転校生に告白したらエイリアンだったので、一緒にヒーローになろうと思う。→https://ncode.syosetu.com/n8963hw/


片思いの女子に「異世界に行ったお兄ちゃんから手紙が来たんだけどどう思う?」と相談されたのだが、恋のフラグなのだろうか。

→https://ncode.syosetu.com/n6120if/


異世界転移でのんびり田舎でスローライフを送ろう、と思っていたら、騒音問題に直面したので村長を殺そうと思います

→https://ncode.syosetu.com/n0206if/


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