ざまみろ
ズバンッ!
アンタッチャブルアーマーが攻撃を回避したと同時に、エスカリオンがガルーダの体のどこかを斬ったようだった。
俺の手のひら、手首、肘、肩、そして全身へと、激しい手ごたえが伝わってきた。
その衝撃の直後、エスカリオンはスッと元のサヤの中に入っていった。
ケエェェ!
抱き着いたままの俺たちが振り返るとガルーダは空中でバランスを崩し、真っ赤な絨毯に頭から激突していく。
どうやら俺、というかエスカリオンが斬ったのはガルーダの片翼みたいだ。片方の翼がだらりと力なく垂れている。
「ふう、どうやら当たったみたいだな」
「やったな、ジンゴロウ。これでもう奴は高速軌道の攻撃はできないだろう」
「何をやっておる! この役立たずが! サッサと立て! そしてその下郎どもを殴り殺せ!」
ゴデブリン大臣がイライラしながら叫ぶ。ざまみろ。
ガルーダは表情を変えることなく、ゆっくりと立ち上がった。
そしてまるで格闘家のように左足を前にし、半身に構え、両の拳を目線の高さに構えた。
「おいおい、まだやる気……」
俺がセリフをしゃべる終える前に、一気にガルーダは間合いを詰めてきた。
「うぉっ」
そして、目にもとまらぬ拳と蹴りとの打撃攻撃の嵐が始まった。
ラルにしがみつきながらその攻撃を見るが、正直、拳と蹴りの速度が速すぎて、まったく見えない。
ボボッ、ボッ、ボボボッ。
ヒラ、ヒラ、ヒラリ。




