でゅふふふ
「思い出せって。その時、三つのアイテムを手に入れただろ!」
「あー! 思い出した! バハムートの逆鱗・ゴーレムの輝石・イフリートの赤爪だな!」
「そうそう、それだ! きっとあの時からラッキーハッピーパワーが働いていたんだ! だからあのアイテムを使えば、きっとこの大ピンチも乗り越えられるはず! 伏線回収ってやつだ!」
「それだ!」
「……」
「よし、使い方はこれから考えるとして、さっ、俺、出してくれ!」
「……」
「ああ、頼むぜ俺! いつもジャージのポケットに入れてたよな!」
「……」
「どした、なんでさっきから黙ってんだ?」
「……忘れた」
「は? いま、なんて?」
「さっきカフェ・グッドラックを出る時に、邪魔になりそうだからと思って、ポケットから出して、テーブルの上に置いてきてしまった……」
「バカー! 俺ー!」
「なんてこった、フォルと離れちまったから、ラッキーハッピーパワーが途切れちまったのか?」
「す、すまん! 本当にすまん! ほ、他の攻撃の方法、考えようぜ! なっ?」
「他の攻撃ねえ……。あっ、ラルの背中にある大剣はどうだ?」
「大剣って、あの『一度狙った獲物は、絶対に外さない大剣』か? えっと、なんて名前だったっけ?」
「エスカリオンだったな、確か。この前の騎士団との闘いでも、でっかい騎士を一撃のもとに倒していたっけ」
「それだ! そのエスカリオンでラルにガルーダを攻撃してもらえばいいんだ!」
「いやいや、そりゃあ、無理だろう。そしたら俺だけアンタッチャブルアーマーから離されちまう。すぐにガルーダに俺だけ殺されちまうぜ」
「じゃあ、誰がするんだ?」
「「お前」」
「人に指を差すなよ。指を。それにお前ったって、お前たちも俺だろ」
「「でゅふふふ」」




