表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】Shangri-La

波止場で終わる恋

作者: 野鶴善明


 冬の晴れた空

 穏やかな入江

 波と戯れる海鳥たち

 なにもかもが

 いい夢だったから

 ここでお別れしましょう


 海を見つめるあなた

 高い鼻とあごのラインが好き

 いけないとわかっていながら

 なにげなく育てた恋


 あなたと一緒にしあわせを

 探しにゆけたらいいのに

 とても許されないことだから

 想いは波間に揺れる


 あなたが教えてくれたこと

 愛はいつでもやさしい

 わたしたちの思い出があれば

 これからも生きてゆけそう


  ためらいは罪

  人は前へしか進めない

  あなたの未来を

  縛ることなんてできないから


 高く澄んだ空

 たなびく薄雲

 遠くで汽笛が響く

 冷たい風が

 ふたりを吹き抜ける

 その前にお別れしましょう

 今ここでお別れしましょう


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 悲しいけれど、美しい!
2023/02/19 22:42 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ