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【8月20日】



五日目。


今日は約束をズル休みしてしまった。

だって昨日のアレはない。

もう二度と会わないつもりだった。

ずっとLINEの通知が止まなかった。


“ごめんね”

“馬鹿にしたわけじゃなくて、本当にかわいいなって”

“本当にごめんなさい”


たくさん、たくさん、送られてきた。


笑われてても、馬鹿にされても、本当は会いたくて会いたくて。

大好きだから、ムカついて、

大好きだから、会いたくなくて、

でも大好きだから、会いたくて。

返信したくて、我慢して既読無視を続けて。

たくさん、たくさん、泣いた。


しばらく止んで、夕方またLINE。


“恋人になって、って、いきなり言った理由、ちゃんと話します。だから明日は来てください。待ってます”



理由?

ピアノに釣られてチョロそうだったからじゃなくて?


理由があるなら知りたい。

それが納得のいくものでも、そうじゃなくても。

これを聞かないままお別れしてしまったら、この気持をずっと引きずってしまうと思った。


それに……。

この軽薄な関係に特別な名前がつくことを、期待せずにはいられなかった。



――君が日本を発つまで、あと二日。




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