表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

少女たち

「え?」


その光景を見て最初に出た声だった


「どうかなさいましたか?主様」


俺に忠誠を尽くすように、地面に足をつき、手を胸に当てる9人の女性たちに唖然とした


いや確かに優秀な部下は欲しいと言ったが、まさかこんなにいるとは思いもしなかった


その場に座り込み、一度息を整える


「主様!?大丈夫ですか?」


「大丈夫大丈夫」


彼女たちは皆、軍服のような服を纏い、真っ白の髪をしており。それは完全に俺の好みが集結している姿だった


彼女たちはいきなり立ち上がり、周りの警戒を始めた


「どうしたんだ?」


「主、ここ危ないぜ」


笑いながらそう言うのは別の少女だ、何かがいることを分かっているのだ


俺には何も見えないが、彼女たちには見えているのだろう


「主様を守りながら戦闘に備えろ!」


「うっせぇ姉貴、こういうのは森ごと焼き払えばいいんだよ。アルストロメリア!!」


「はい」


彼女たちの一人が、空に手を挙げると突然巨大な砲塔?のようなものが現れて照準が”何か“に向いた


「発射します」


「え?」


そう言って少女が大型の砲塔から巨大なビームを放射すると、あたり一面を火の海に変えた


「えぇ…」


突然すぎて彼女たちの意図がわからない


同じ顔をした9人の少女たちは燃えている炎の中に普通に入っていき、何かを持ってきた


「これが主様を狙っていた、敵の正体です」


そこには真っ黒に焼けた四足歩行の動物が地面に落とされ、俺の前に横たわった


「犬?だが額に変な角がある」


俺の人生でこのようなものを見たことがないことからここが異世界だと確信した


もう帰れないのか…改めてもう戻れないと分かると、また涙が出てきた


何も恩返しできなかったなぁ母さん、父さんいつも迷惑かけてごめん。妹にはもっと遊んでやればよかった。


そうして涙を拭くと、目の前に姉妹が来て俺を抱きしめた


「よしよし…私たちが主様を守るわ」


「ありがとう…」


その夜は真っ赤な炎と過ごした夜だった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ