9ー6.ドラゴン救出作戦!
「術式設定完了!…………実行‼︎」
キイイィィィィン………
ザザザッ‼︎
初手、ネリアが上空に打ち上げた囮用の魔力玉が閃光を発すると、それに誘き寄せられたドラゴンは魔力玉真下の砂表へ現れた。
「範囲指定済み。術式実行‼︎」
バチッッ‼︎‼︎
グオオオン⁉︎⁉︎
続いて、ティアが物質固定魔法で周辺の砂を固め、ドラゴンは動きを封じられた。
「あまり長くは保たないぞ! 急げ‼︎」
「言われなくてもわかってるっての……うおりゃあ‼︎」
ザクーーッッ‼︎
グオオオオオオオオーー⁉︎
最後に、セスがステラの魔力ブーストをかけておいた緑の剣で斬りつけ、ドラゴンはペタリとその場に伏せた。
「やったぁなの〜〜‼︎ さくせんどーり、バッチリうまくいったの♪ あとはステラにおまかせなのよ♪」
ローレンと通路に待機していたステラは、嬉しそうにドラゴンへ駆け寄ると、その大きな角に跨るように抱きつきながら、癒し効果のある緑の魔力を流し込んだ。
ところが……
「あれ? あれれ? おかしいの……ドラゴンさん、げんきにならないの……ローレン、てつだってなの!」
「ああ、わかった!………………ん? この症状、もしかして……」
ステラと共に回復魔法をかけ始めたローレンは、すぐにあることに気付いて魔法を止めた。
「……どうやら酷い毒が回っているようだ。遺跡には魔毒蝶がたくさんいるから、ここまで迷い込んで接触したのかもしれない」
「ローレンのかいふくまほう、ドラゴンさん、なおせないの……⁇」
ステラが泣きそうな声で尋ねると、ローレンはステラの頭を優しく撫でながら頷く。
「オレに使える一般的な回復魔法は、あくまでも対象の恒常性……自然治癒力を引き上げることで回復させているんだ。軽い毒ならそれでもなんとかなるけど、今回ほどのはそれだけじゃ治せない。……でも、まだ望みはある。出発前にモモさんから色々な薬を貰ってきたんだ。ドラゴンにだって効くはず。時間はかかるけど、症状をよく分析して、薬を使いながら治療しよう。……ティア、手伝ってくれ」
***
その後、ステラと双子による根気強い治療の甲斐あって、ドラゴンは健康を取り戻した。
元気になったドラゴンが嬉しそうに砂中へ帰る頃には、結界越しの空が夕に染まり始めていた。
「さてと、もう時間が遅い。今日の探索は切り上げて、後日出直すことにしよう。ローレンたちもそれでいいよな?」
砂塗れの服を払いながらセスが提案すると、双子たちも頷いて同意する。
「勿論。帰りが遅くなりすぎては、村で心配されることだしね。それにもうヘトヘトだ。ステラさんだって疲れただろう……あれ? ステラさんは……?」
「大変! ステラちゃんったら、いつの間にかあんなところに!」
ネリアが指す方を見ると、ステラは通ってきた通路とは反対側にある扉の前にいた。
「またかよ⁉︎ こらー! ステラー! 勝手に先に行くな〜〜‼︎」
結局、セスたちはステラに導かれるまま、遺跡最奥部へと進んだ。
あっというま




