お呼びでないたいやきくん
これは、作者の俺が普段のカラオケで歌っている替え歌を文字に起こして投稿する物です。
俺ぁ、たいやきだっ、年齢?んなもん俺に聞くなんざぁ野暮ってもんだぜ。
まぁ、ちょいと俺の話でも聞いてくんなっ。
俺はなぁ、毎日っ!毎日っ!!たい焼きを焼いている癖して腕が下手なオッサンの手で焼かれてんだよ。
どのくらい下手かって?。
そうだなぁ~、餡子の量が多かったり少なかったり!、皮が厚かったり薄かったり!、餡子が偏ったり!、尻尾が切れていたり!、しまいにゃ大きくはみ出たミミを切らずに売るもんだからその姿はまるでミノカサゴかって?って時もあったほどらしい!?。
そんなオッサンの下手な腕で焼かれちゃあ嫌気が刺すってもんでなぁ、俺ぁオッサンと喧嘩しちまったわな。
でなっ、敵わねぇ~と思っていたら、屋台が岸壁にあったもんだから、俺ぁ海に飛び込んだのさ。
初めて泳いだ海だ、感激したねぇ~~っ!。
だけどなぁ~!、お腹の餡子が俺の場合は沢山入っていたみたいで、重くてドンドンドンドン沈んでいくんだわっ、ありゃ~めっちゃ焦ったねぇ~。
しかも、皮の薄い所があったみたいで餡子が滲み出しちまってよぉ、まるでタコやイカのように墨を出しながら泳いじまったんだ!!。
んで、海底にたどり着くと桃色クローバー珊瑚に誘われて穴に入ったんだが、その入った穴がぼったくりバーでよぉ~危うく身包み剥がされちまうところだったぜ!。
んで、何とかして穴から抜け出したのは良いが、今度ぁ~サメにぁ追われるし、昆布やワカメの連中がまとわりついてくるしっ、で、良い事なんかちっとも無いったらありゃしないぜ。
サメや海藻共から何とか逃げ切ったは良いが、俺の皮は水を含んでブヨブヨだし、腹ぁん中は空っぽで動く気にもならねぇし、俺ぁ~「もう駄目だなぁ~。」と思ってたんだよ。
そんなときになっ、上の方からミミズが下がってきたんだよ!?、これはっ、天からの救いの手だと思ったね!。
だから、俺はそのミミズに食い付いたんだっ。
ん?、何いっ!、「たいやきがミミズを食うのはおかしいだろっ。」だってぇ!?!?、バっカ野郎っ、そもそもたいやきの俺が人間と喧嘩して海に飛び込んだ時点でおかしいだろっ、その辺わきまえなっ。
そのミミズ、美味しかったねぇ~~~~~~、すきっ腹にはなんでも旨いってのはよく耳にするが、こん時はモロに実感したねっ!!。
んで、ミミズをモグモグしていたらいつの間にか海から引き上げられていてな、そしたら俺を釣り上げたのはっあの下手糞な腕のたいやき屋のオッサンだったんだ!!。
嫌だったねぇ~、あんなオッサンにまた会っちまったんだもん!、でも、そん時の俺ぃらにゃ喧嘩する力なんて残ってなんか無いんでねぇ~、だから書いて?読んで!?字のごとく「まな板の上の鯛」って気分さね。
ところがどっこい!、あのオッサン、俺をゴミ箱なんかにポイっと捨てちまいやがんの!?。
おかげで泣く泣く俺ぁ~焼却場の罐の中よぉ~!!。
みんなぁ~、俺はなぁ、例え姿形がブヨブヨでボロボロのたいやきでもなぁ、「腐っても鯛」って心意気は捨てちゃぁ~いないんだぜ、だからお前らもなっ、周りからイジメられようがなんと言われようが自分の筋は通して生きて行けやぁ~、アバよっ!!。