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6話

「出来た・・・」


執務机に突っ伏して疲れ果てているのは第79代目魔王ことクーロ・ウ・ニーン

まだ慣れない魔王の仕事をこなしながら計画書をようやく作り終わったのはついさっきのことである


だが、エスドに度々内容の粗を指摘されながらそこを直しつつ

温泉の効能の確認をしたり、売り物になりそうなものを現地視察したり

どうにかこうにか形になったのである


計画書の題名はこうだ 【魔族領再生計画 魔王城湯治村化案】


「これを元に魔族領の観光地化を成功させてやる!!」


そして人口減少の改善、税収の増加などなどの問題も改善してやる!!と意気込むクーロ

ちなみに現在深夜3時 エスドは美容の敵ですのでととっとと私室に戻って就寝済みだ


明日の仕事は朝、8時から

クーロは計画書を大事に執務机の鍵がかかる引き出しへ入れ

そのままノロノロと仮眠室へと向かう


風呂は朝一番に入ればいいや もう眠いと呟きながら仮眠室へと入りそのままベッドにダイブして夢の世界へと行くことにして目を閉じる


魔王城湯治村計画、成功するか否か それはクーロの頑張りとそしてエスドをはじめとした部下たちがいかに協力してくれるかによるのではあるが

一癖も二癖もある部下たちを説き伏せるのもまた クーロの胃を痛める原因になるのだが

それは今後の展開で説明して行くことにしよう・・・。


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