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「所詮マウスは」  作者: 月夜見
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世界の見え方

さて…


どこから語りましょうか。



始めから皆様が落ち込む様な内容はつまらないですよね?


では、私がいつからこの様な考えを持っていたかをお話ししましょう。



あれは、小学3年の頃

秋の始まる少し前…


私はいつもと変わらない日々を過ごしていました。


学校へ行き勉強をし、友達と遊び、母に怒られ、父とお風呂に入る…在り来たりな日常ですね。


ところがある日、何の前触れもなく「それ」はやって来ました。


何故、何の意味もない日常をただダラダラと過ごして居るの?


急に頭の中に、自分の声なのに知らない声が響いて、疑え!この世は嘘偽りの世界だ!と、言われた気がしました。


それが、影の私が頭に入って来た日です。


それまでは何も疑っていませんでした。


親、兄弟、友達、先生…


世の中と言うのは、人が人を支え助け合い、全ての人が心優しく自分以外の個人を思い遣っていると思ってました。



親は子供に嘘を付かず、誠実で優しく尊敬出来る存在


親は嘘つき、仮面夫婦、金の亡者、子供は道具


兄弟は何も知らない無垢な子供


羊の皮を被った狼


友達は裏切らず何があっても仲間を見捨てない


自分が頂点に立つ為に手駒を増やし、何かあれば盾につかう


先生は自分の教えにより日々成長していく子供達を我が子の様に愛し、時に厳しく正しい方向へ導いてくれる


親の顔色を伺い、表面上しか子供を見ず、それぞれの個性などは知らない、仕事で勉強を教えているだけマニュアル通り





影の世界の私が頭の中に来てから、すごく悩みました。


私は頭がおかしくなったんだ!

世の中はもっと素敵な所だ!

皆、私の事が好きだ!

嘘つきは影の私だ!


ところが…いくら信じようとしても、周りの人は影の私が言う通りになっていってしまうのです。


悲しくなりました。

今まで信じていた物は何だったのだろう?


世の中は私が思う程、綺麗ではないのだろうか…


私は諦めたくありませんでした。


きっといつか、私の信じる世界が見つかる。


私は私を信じよう。

影の自分に負けないように、ずっと綺麗な物を信じよう。



ですが、その心は大人になるにつれ変わっていってしまうのです。


世界の真実を知りたがったが為に…

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