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魔王の旦那と勇者の妻  作者: むつ
1/3

出会い

このような書き物自体初めての若輩者です。

タグやキーワードもあまり理解しておらず

間違っていましたらすみません。

アドバイスや指摘などありましたら全然OKですのでお願いします。


このお話は〔魔王が率いる魔族〕と〔勇者たち〕とで繰り広げられる〔魔族〕と〔勇者〕が衝突し合う世界

いわゆる異世界物語。

その世界で農家の一人息子(27歳独身彼女無し)が勇者となり、魔王と契約(?)するのであった…


「え、えーっと…勇者希望…ですか?」

戸惑いながら鼻で笑うかのような素振りを見せ、書類を作る受付嬢。

_勇者になってイケテル男になれば彼女が出来る!と、思う!_

不純な考えではあるが思いはある、だが年齢が年齢なだけあり勇者をするには少し遅い。

確かに同い年の勇者もいるけどそれは10代後半から勇者をしている人たちだし、俺はかなり稀なケースだ。

書類が出来上がったのか受付嬢はそれを俺に渡すと

「今後のご活躍に期待してますね」

少しバカにしながら言われたがもうそれしかないと思っていたから何も迷いはなかった。


「やっぱ最初は採集か人助けばっかか…あまり気乗りはしないがやるしかないか」

先ほど受付嬢にもらった目録を見て、ため息をつきながらクエストを選んでいた。

最初は地味極まるクエストをこなしていき

_本当にこれでいいのか?_

と、思いながらもクエストをこなしていく。

そして少しばかり月日が経ち、ようやく下級魔族討伐依頼がうけられるくらいに成長した。

_下級魔族が相手だけど魔族は魔族!ようやくこの日が来たのか!_

初めて種植えから収穫まで面倒を見た時の農作物を見るかのような目でその依頼書を見て、俺は涙を浮かべる。

しばらく感傷に浸ったあと涙を拭き、次の行動に出た

仲間集めである。

_相手は魔族、何があるかわからないしピンチの時に助けてもらえる存在が欲しい_

そう思い足早に仲間募集欄を覗くが…

やはり周りの勇者は10代後半が多く、とてもこの歳では入れない…と、悟りながらも出来る限り探していると1つだけ

【相方募集 下級〜上級どれでも可 20歳中盤から】

思いもよらぬ募集に心が踊る。

こんな三十路の俺にも希望があったと神に感謝し、この気持ちを全身で表した。

早く行動を起こさないと募集がなくなると思い、すぐにその募集者に会いに行く。

その人は隣町の酒場にいると明記されてあるため、馬で向かうことにした。

道中、もし募集が終了していた場合この先どうしたらいいのか…と不吉な考えを持ち急いで向かったが、ものの数分で到着した。

ここの町はあまり人が出入りすることがない小さな町、そのせいか酒場もあまり賑わってはいない。

受付嬢に募集者について聞くと

「3日前に募集を張り出してから応募者は来るけど、あのオーラがねぇ?…誰も寄り付かずずっと1人」

受付嬢も募集者をあまり良く思っていないらしい。

その人はフードを深く被り1人酒を飲みながら応募者を待っていた。

確かに近づき難い感じがあり徐々に《恐怖》という感情が芽生えた。

_この人はやばい関わっちゃいけなさそうな人だ…_

半ば諦めようとしたが自分には後がないことを思い出し

「俺にはもう後がない!頼む!頼むから優しい人であってくれ!人は見かけによらない!」

自分に言い聞かせるように意気込み募集者に声をかけた。

「すみません、ルビー・フクシアさんですか?」

反応した募集者は少し驚きながら不機嫌そうに

「なに?」

と、言いながらこちらの様子を伺った。

「相方募集の件で来ました!最近やっと下級魔族のクエストが受けられるようになった27歳です!俺と相方になってくれませんか!?」

緊張のあまりつい声が大きくなり、また驚かせてしまった。

しかしそれもつかの間、勢いよく手を握られ

「そうだ!私がルビー・フクシアだ!気軽にルビーと呼んでくれ!よろしくな!」

まさか少し年下くらいの元気な女性だとは思いもよらなかった。

黒く長い髪で赤色の綺麗な瞳、いかにも貴族という感じがした。

可愛いと思った。

そしてこんな綺麗な人の相方になれて嬉しく思っていると

「君の名前はなんだ?」

まだ名前を言ってないことに気づき俺は少し照れながら

「ネフライト・アリウムです!ネフと呼んでください!」


これからの冒険に仲間が増えた嬉しさ

相方がこんなに綺麗な女性だという嬉しさ

この2つの幸せに包まれながら俺は最高の出会いを果たした。


だか俺はこれからの事を予想できるはずがないほどに過酷なものだった…



読んでくださりありがとうございました。

次も読んでくださると光栄です。

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