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無題2

作者: プレアデス

高校生活2年目。

俺はとある部活に入っている。

それは他の学校には絶対無いような部活である。

「防衛部」

それが僕の入っている部活の名前だ。

学校の片隅に存在して、あまり知られていない部活だ。

活動内容は、学校の雑務関係の仕事をしている。

本当はこんな所に入りたくなかったのだが、昔から持っている体質のせいでこんな部活に入ってしまった。

教室から長い廊下を歩き、3階までかけ上がる。

一般生徒は普段立ち寄らない場所に部室が存在する。

防衛部に入っている部員は僅か4人しかいない。

今のところ新しく入った1年生は一人しかいないのだ。

部室の前で立ち止まり、扉を開ける。


学校で他の部活の活動を手伝った後、一回道具を取りに行くため一先ず帰宅となる。

自転車で通学している自分は、そこまで苦ではない帰路であった。

家に帰ると両親に挨拶をして、自分の部屋に籠ってしまう。

うちの学校は共学なのに宿題というものが存在しない。

しかし他の部活から依頼された物品のせいで毎日が忙しい。

机に向かい自分のバックから、物品を取りだし作業を始める。


夜になり晩御飯を済ませると、クローゼットの中から道具を取り出す。

こんな生活は普通あり得ないことだが、高校生活の一部となると、ため息がつくほど疲れてしまう。

黒いマントをクローゼットから取りだし、身に纏う。

手に道具を持つと、そのまま窓を開ける。

もうすぐ夏なのに、夜風が冷たい。

身をのりだし、屋根に足を付ける。

窓を外からしっかりと閉じ、そのまま、

飛んだ。


あらかじめ、予定されていた場所につくと、そこには防衛部の部長である先輩の姿を見た。

そのまま数分待つと、他の部員もやって来た。

全員が集合したところで予定を確認する。

「今日は確か、出られない住宅街の捜査でしたよね」

そう、防衛部の表の顔はただの雑務だが、裏の顔は違う。

いわゆる、怪異の調査、解決だ。

予定を確認すると、皆で固まり、調査に入る。

調査と言うよりも、実際に問題が発生するまで散歩ということになる。

他愛ない会話を続けながら住宅街を巡り歩く。

調べてみると、ここには人の痕跡が確認できた。

多分それは特殊な人間か、もしくは怪異の中に住む怪物か。

ここは、一般の人間が立ち入ることは出来ない、そういう場所なのだ。

近くの塀には座り込んだ様な物が観測され、カーブミラーには、不思議なマークが付いていた。

誰もが疑問に思っているなか、急に1年生の女子が走り出した。

大きな鎌をかまえて。

全員で追いかけ姿が見えたかと思うと、そこには

男子生徒が一人倒れ込んでいた。




2作品目です

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