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五十六話 襲撃者と鞭と飴

 魔物がでてくる地帯に入ってからというもの、前の馬車の動きに合わせて行動する必要が多くて、行進に気が抜けなくなった。

 俺がなんとなく魔物がいそうだと、察知することは可能なんだけど。

 種類によって逃げたり戦ったり決めるのは、前にいる護衛の人たちだから、こちらでは判断が出来ないんだよね。

 そして先に進めば進むほど、魔物がやってくる頻度が多くなってきた。

 ついさっきは、角がドリル状になっている鹿に似た魔物の後に、ゴブリンたちがやってきて、連戦になってしまった。

 今までの傾向なら、ゴブリン相手は逃げるはずだった。

 けど、折角倒した鹿っぽい魔物を捨てたくはないみたいで、護衛の人たちは奮戦して倒しきった。

 幸いなことに、さっきの戦いでは最後尾にくる魔物はどちらも少なったから、大して戦いはしなかった。

 その代わりというわけじゃないんだろうけど、馬車の中身の入れ替えをやらされた。

 少なくなっていた商品を前の馬車に移し、倒した鹿っぽい魔物をどんどんと積み込んでいく。

 終われば今度はゾンビにならないようにゴブリンの死体の頭を刎ねて、討伐証明のために耳を集めて革袋に詰めていった。

 この作業をやって、護衛の人たちがゴブリンたちを相手にしたくない気分が、分かるようになった。

 休憩や野宿をするときも、魔物がやってくるので、この地域は気が抜けない。

 なんでこんなに魔物が多いのかと、すごく疑問に思ったけど、街道を進んで周囲を見回すと理由が分かった。

 この地域を魔の森から開放した人は、一直線に奥へと進み広げてきたようで、左右の遠くに森の木々が見える。

 どうやら漢字で表すと『凹』の、線で囲まれた場所みたいに、魔の森が残っているようだ。

 そして俺たちはその真ん中を進んでいて、魔物たちは左右の森からわらわらと出てきているわけ。

 道理で襲ってくる頻度と数が多いわけだと、人知れず俺は納得してしまった。

 理由は分かったけれど、それで魔物の数が減るわけでもないので、連日戦い続ける羽目になった。




 あと一日で、予定された行きの日程が終わる朝の移動中。

 遠くに村が見えた。

 正確に言うと、周囲を囲む高い石塀が見えたんだ。

 かなり塀は長く広がっていて、見た目感じの規模だと村というより町に見える。

 護衛の人たちが「ようやくだな」と感想を漏らしているあたり、どうやらあそこが目的地みたいだ。

 軽く弛緩した空気が流れ、俺たちと護衛する馬車を操っている若い御者も、緊張を少し緩める。

 そのとき、少し遠くから弓が発射される音が聞こえた。

 ハッとして周囲を見ると、偵察役の人たちの更に前方にある茂みから、矢が数秒ごとに数本ずつ、こっちにくるのが見えた。

 誰が放っているか知らないけど、村を見た気の緩みを狙っていたみたいだ。

 俺は慌ててどう対処するか迷ってしまったけど、護衛の人たちは予想していたように、早々と対応を始める。

 矢が向かってくる先頭馬車の護衛たちが、盾と武器で馬に飛んでくる分を防ぎ始めた。


「街道脇に移動して停止しろ! 剣と盾で馬と御者を守れ!」

「盗賊に弓矢の腕はないはずだ。街道にアタリをつけて、それを目印に狙っているはずだ!」


 そして偵察役の人たちからの大声の指示に、全員が従って移動する。

 この指示は的確だったみたいだ。

 先頭馬車を曲射で正確に狙っていた矢は、馬車が街道を外れて停止すると全く見当違いな方向に落ち始めた。

 一・二本、かなり正確に飛んでくる矢もあるが、護衛の人たちの技量なら、盾で受けたり切り払ったりするのは簡単そうだった。


「矢には限りがあるから、堪えていれば向こうからやってくるぞ! 余裕があったら、殺さずに倒して、臨時収入にしてやろうぜ!」

「「「おおおう!」」」


 隊長の檄に、他の護衛の人たちが雄叫びを上げる。偵察の人たちも、矢を避けるじぐざぐ移動で引き返してきて、応戦に参加するみたいだ。

 俺たちも武器を構えて戦闘態勢になる。

 すると、痺れを切らしたように、遠くの茂みから何かが出てきた。

 目を凝らして観察すると、武器と防具を身につけた、冒険者風の人たちが三十人ほど。

 盗賊にしては身奇麗に見える彼らは、武器を構えながら大声で要求してきた。


「通行料として、馬車一台分の商品を明け渡せ! それでこの先を通してやる!」


 こちらの護衛が手練だと判断したのか、控えめに聞こえる要求だった。

 その言葉を受けて、護衛の隊長さんは俺たちが護衛してきた馬車に眼をやる。

 俺はこの視線の意味を考えた。

 多分だけど、この状況を予想していて、価値があまりない商品ばかりを載せた馬車を一つ作っていたんじゃないかな。

 でもいまは、この馬車に倒した魔物を多く積んでいた。

 護衛の人たちがわざわざ倒して積んでいるぐらいだ、きっと高く売れるんだろう。

 それを明け渡すつもりはないみたいで、隊長さんは大声で言い返す。


「寝言は死んでからほざきやがれ! お前らにタダでくれてやるものなんか、こちとら積んじゃいねえんだよ!」

「馬車一台で許してやるつもりだったが、五台全部奪ってやるぞ! 血に塗れながら大言を後悔するんだな!」

「後悔するのはそっちの方だろうが! この商隊を襲ったことを、後悔しながら死んでいけ!」


 あっちとこっちで言葉の応酬をした後、すぐに向こうが動き出した。

 武器を振り上げ、雄叫びを上げて、街道を走って近寄ってくる。


「「「「おおおおおおおおぉぉぉ!」」」」


 五百メートルはある距離を、全力疾走でこちらにくる勢いだ。

 しかし律儀にそれを守ってやるほど、護衛で弓矢を持っている人たちと俺は甘くはない。

 三十人ほどが一丸となってこっちに来ているから、矢が到達するのにかかる時間と、あの人たちがこちらに走ってくる速度を考えれば、矢を当てるてることなんて難しくはない。

 開拓村で曲射を学んでよかったと思いながら、俺は護衛の人たちに続いて矢を放った。

 こちらが一度に放った矢は、四本。

 しかしすべての矢が襲ってくる人たちに当たり、内二人が地面に転がった。残り二人は革鎧に当たっているようなので、致命傷にはならなかったみたいだ。

 まだこっちに彼らが到着するには時間があるので、早々と第二射、第三者と放っていく。

 距離が近づけば、曲射の角度も浅くなって狙いやすくなるので、面白いように当たる。

 けど逆に、向こうは矢の軌道を読みやすくなるようで、軌道上に武器や盾を置くようにして夜を防ぐ人が出てきた。

 あまり効果が望めないと分かると、矢を放っていた数人の護衛の人たちは、あっさりと弓と矢筒を馬車に投げ入れて近接武器に持ち替えている。

 けど俺は、最後尾に位置していて距離があるので、もう二本射ることにした。

 結果は、一本は防がれ、もう一本が一人の腿に命中。

 その結果に満足しながら、俺は弓を肩掛けにして、鉈に持ち替えた。

 そのとき、護衛の隊長さんが吠えるような声をあげた。


「いくぞ、てめえら! やっちまえ!」

「「「「おうよ!」」」」


 盗賊かと思うほど荒っぽい言葉を吐いて、迫り来る人たちへと襲い掛かっていった。

 もちろん、全員が向かったわけじゃない。

 俺たちを除いた二十人のうち、半数の十人が武器を手に突撃していったんだ。

 あの人数で十分だと思ったのか、残りの人たちは伏兵を警戒するように、馬車の護衛に残っている。

 混戦模様になりそうな状況に、俺も馬車の護衛をしようと考えて、つられて突撃しそうな馬鹿が仲間にいることを思い出した。

 オレイショに目を向けると、意外なことに大剣を構えて周囲の警戒をしている。

 隊長さんたちに続いて、突撃する気はないみたいだった。

 ティメニは当然のように御者の人の傍で盾を構えていて、コケットも緊張はあるけど気だるそうな態度のまま移動するつもりはなさそう。

 仲間を止める必要がなかったのはいいことなので、俺も鉈を手に周囲を警戒する。

 馬車列の先頭で戦う音が聞こえ始めた。


「おらああ! 半分以下の人数相手に、だらしねえな!」

「武器で攻撃するのはいいが、足元にも気を配れよ。じゃないと――こうやって、脚を踏み折られるぜ!」

「しっかしりろ、人数では勝っているんだ。二人以上で叩け!」

「けどよ、強ええぞ、こいつら!」


 声の様子と突撃せずに残っている人たちの態度からすると、攻撃しに行った護衛の人たちが優勢みたいだ。

 しかし、その戦う音と声に紛れて、近くの背の高い草むらを、誰かが進む音が薄っすらと聞こえてきた。

 俺は鉈を右手だけで持つと、肩掛けにしていた弓を左手で持つ。

 同時に馬車を挟んで反対側の様子をさぐったけど、そちらには人がいる気配も音もない。

 鉈を持ったまま、右手指で抓むように矢を持ちつつ、弓に番える。

 オレイショたちと、前の馬車を守る護衛の人に目配せする。

 全員が頷くのを待ってから、俺は矢を放ち、結果を見ないまま次の矢を素早く番えて引いた。


「――ぎゃああああ!」

「バレたか! ええい、かかれ!」


 草むらから声が上がり、十人ほどの人たちが出てくる。

 出てきたところで、矢を先頭の頭に打ち込んでやり、弓を手放して鉈を構えた。

 転がる死体に邪魔されて、移動速度が鈍った彼らの横合いから、護衛の人が二人こちらの援護で襲い掛かってくれた。


「「どおおらああああああ!」」

「「ぐあああああああああああ!」」

「「ぎゃああああああああああ!」」


 一人で二人ずつ斬り捨てると、二人の護衛の人はさっと後ろに下がった。

 この攻撃は予想外だったのか、草むらから出てきた人たちは、俺たちを襲うか護衛の人たちに対処するかで迷いを見せる。

 そこに、俺は鉈を振り上げ、コケットは片手剣を腰溜めに持ちながら、申し合わせたわけじゃないけど同時に突撃した。


「てえりゃああああああああ!」 

「はぁー、しっ!」


 俺は一人の顔を斜めに割り、コケットは別の一人の下腹を深々と刺して剣を抜いた。

 どちらも戦闘が不可能になり、血を撒き散らしながら地面に倒れた。

 これで、相手は残りは五人になった。

 しかし、混乱から立ち治ったようで、向こうは油断なく武器を構えてくる。

 こうなるとさっきみたいに、一撃で倒すのは難しくなるだろう。

 でも護衛の二人と、俺とコケット、そしてオレイショが加われば、人数の上では互角になる。

 相手から視線を極力外さないようにして、まだ戦いに来ていないオレイショの様子を見る。

 大剣を持ちながら、足に根が生えてしまったように、その場から動かない。

 怖気づいたのかと、内心で舌打ちしながら、それならそれで利用させてもらうことにした。


「いまだ! オレイショ!」


 俺が顔を向けつつ大声で言うと、襲ってきた人たちの大半がつられて、オレイショを見る。

 当のオレイショは声をかけられて驚くだけで、何の対応も出来ていない。

 しかしベテランの護衛な二人は、俺がどういう意図で大声を上げたか瞬間的に理解したようで、隙を見せた相手に襲い掛かる。

 合わせて俺も顔を向け直しながら再突撃し、コケットも少し遅れて走り出す。


「「どおおらああああああ!」」

「てぇりぃあああああああ!」


 二人が護衛の人たちに斬り殺されるが、俺の攻撃は惜しくも防がれてしまった。

 しかし、俺の影に隠れるようにして、コケットが片手剣を突き出す。


「――はっ、しぃー!」

「ぐぶっ……」


 喉を刺し貫かれて、俺の攻撃を防いでいた相手は倒れた。

 俺とコケットが重なり合っていて、動きが取れないと思ったのか、別の一人が剣を振り上げて近づいてきた。

 俺は手をその人に向け、魔塊を回すことで、細胞に魔力を生産させる。

 そうして生み出した魔力を使い、生活用の魔法――つまりは単純な火を相手の顔に浴びせた。


「ぐあああああああっ!」


 反射的に顔を抑えて仰け反って、隙だらけになったその人に、俺は鉈を叩き込んだ。

 これで残るは一人。

 そう思いながら顔を向けると、最後の一人は逃げずにオレイショに突撃を選んだようだった。


「おおおおおおおおおおおお!」

「うああああ、くうるううなああああああ!」


 剣を振り上げて襲ってくる相手に、オレイショは目を閉じながら力いっぱいに大剣を振るった。

 武器のリーチに差があったため、オレイショの攻撃が先に相手の肩に当たる。

 もともと刃があまりついていないなまくらだったからだろう、骨が折れて潰れる大きな音が響いた。

 そして、オレイショを襲うとした相手は、衝撃で横に吹っ飛んで地面に転がり、肩を押さえて動かなくなった。

 これで全員倒したので、少し息を整えながら、もう一度周囲を確認する。

 他に潜んでいた人はいないようで、草むらに気配はない。

 先頭馬車の先で行われていた戦いも一段落したようで、もう戦う音は聞こえてこない。

 どうやら気を抜いても大丈夫みたいだと、鉈を仕舞い弓を拾いながら、大きく深呼吸する。

 俺が武器を納めたのを見て、コケットも普段のようにダルそうな雰囲気に戻った。

 そこに護衛の隊長さんが、先頭馬車からこっちにやってきた。


「おいおい、気を抜くなとは言わんが、盗賊たちの武器防具を回収しておけよ。あと、殺したやつの首を刎ねることもな」

「そういえば、そうでした。もう一仕事しないといけませんでしたね」

「ああーもう、だから盗賊を相手にするの、ダルいしぃー」


 俺とコケットがうんざり顔になる。

 隊長さんは苦笑いを浮かべた後で、何かに気付いたように軽く震えているオレイショの方を向く。


「おい、お前。もしかして、人を殺したことがまだないのか?」

「えっ!? あ、その、ですね……」

「あるのかないのか、はっきり言え!」

「は、はい! ありません!」

「ははん、やっぱりか。そっちのお嬢ちゃんは?」

「あ、ありません!」


 唐突に話を向けられて、ティメニは素直に答えてしまったようだった。

 隊長さんは答えを聞くと二人を近くに呼び、肩を砕かれて蹲る人の腕を剣で斬り飛ばした。


「よっと、これでもう安全だな」

「ぐああああああああーー!」

「黙れよ」


 痛みに呻く人を踏みつけながら、笑顔をオレイショとティメニに向ける。


「男のお前はこいつに止めを刺せ。お嬢ちゃんは殺した後に、首を刎ねる係な。ああ、首を切る武器は貸してやるから心配するな」


 その提案に、オレイショは思わずと言った感じで、首を横に振る。


「そ、そんなこと、できるはずが――」

「ああん? 出来る出来ないじゃなく、やれって言ってんだよ。これからも商人の護衛をするなら、これは体験しておかなきゃいけないことだぞ」


 軽く睨まれたオレイショが震えている横で、ティメニは青い顔で頷く。


「わ、わかりました。死体の首を、切り落とします。だから、オレイショくんも、がんばろう」

「う、うぐっ。わ、わかりました。やらせてもらいます」

「うっし、そうこなきゃな。押さえてやるから、さっさとやれ」


 オレイショは大剣を逆手に持つと、切っ先を地面に押さえつけられている人の後ろ頭へ向ける。

 そして、意を決したように思いっきり突き刺した。

 刃が鈍い剣でも、その重さで切っ先はかなりの貫通力を発揮し、後頭部の骨を砕いて頭の中へと剣の先が埋没した。

 手に伝わった感触が気持ち悪かったのか、オレイショは青い顔で口を押さえると、茂みへと走っていった。


「うぐっ――おぶぇええええええ!」

「あっはっは、だらしのねえヤツだ。ほい、次はお嬢ちゃんな」


 良く切れそうな短剣を渡されて、ティメニは両手に持ちながら、ブルブルと震えつつ死体の首に短剣を当てる。


「……魔物や動物と変わらない、変わらない、変わらない」


 ぶつぶつと繰り返しながら、ぐっと短剣を差し入れた。

 びゅっと噴出してきた血が顔を汚すが、ティメニは作業を止めることを嫌がるように、首の斬り離しに集中している。

 そうして、首を関節を断ってから落とすと、気持ち悪そうに顔の血を拭い、嫌悪感に堪え切れなかったようで茂みで吐き始めた。

 隊長さんは、オレイショとティメニを見て、大笑いする。


「あははははっ。よし、これでお前らも、立派な護衛になれるぞ。たしか、オレイショとかいったな。あの村についたら、お前に商売女を宛がってやろう。お嬢ちゃんのほうは、同額の宝石でも記念にくれてやるから、楽しみにしていろよ」


 そう言い放った後で、俺とコケットに顔を向ける。


「二人も立派に殺したようだしな、特別に買ってやろうか?」


 どちらからともなく、俺たちはそろって首を横に振る。


「人殺しは初めてじゃないですし、商売女を抱く気はいまのところないので、遠慮します」

「あたしぃ、初体験だったとしても、宝石なんて要らないしぃ。それに、こんなことで高い物をもらったって、気分悪いだけだしぃ」

「ふむふむ、そうかそうか。まあ、あの村についたら、一晩宴会を開くからな。それに参加して、思う存分に飲み食いしろ。ここまでついてこれたやつらには、全員にやっている褒美だからな。これについては拒否はなしだ」

「……食事なら。ありがたく、いただきます」

「あたしぃ、いまから宴会、楽しみにしておく~」

「よしよし。お楽しみが待っているからな、集めるもん集めて、さっさとあの村に行くことにしようぜ」


 からからと笑いながら、隊長さんは先頭馬車に戻っていった。

 その後、オレイショとティメニは青い顔で脱力していて使い物にならなくなっていた。

 なので、俺とコケットが倒した人の武器防具を集めて馬車に押し込み、死体の首を斬り落とし、生きている人は縄をかけて護衛の人に渡したりと、色々なことをしなければならなくなった。


「うわー、めっちゃんこダルかったしぃー。あの村についたら、ベッドでぐっすりと寝たい~」


 再度出発した馬車列の最後尾を歩きながらのコケットの言葉に、俺は大いに同意したのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 2割目の盗賊30人位襲撃されるシーンで始めに弓を撃たれてますよね? 盗賊なら放てても100m位のはずです。 怒鳴りあって会話をしていますが、決裂後の盗賊の突撃が500m程離れているとあります…
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