表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エドモンドの脱走  作者: たくわん
3/7

空の国

「地上を見てみたい」

この国でその言葉を言うものはいない。

空の国アバンでは空の国が最上のもので、地上は危険で汚らわしい場所であると習わずとも全員がその価値観に浸っている。

エドモンドはそれが不思議でならなかった。

地上のことを記載した図鑑を幼い頃見たとき、素晴らしい世界がこの世の中にはたくさんあると感じた。

見たこともない景色、人、動物がこの世界にはたくさんある。

空の国の人々は地上に行ったこともないにもかかわらず、

地上は悪いところと決めつけ、誰も出ようとはしたがらない。

エドモンドは大人になったとき、地上に行くと決めていた。

ただ、この国から地上に出る正式な方法は一つしかない。

軍の地上偵察隊だ。

この国では若い優秀な人間は軍に入る。軍には様々な隊が存在し、その中で誰も行きたがらない隊、それが地上偵察隊だ。

任務は地上に降り、世界情勢を調査することだが、誰もそんなことはしたがらない。

ただ、エドモンドにとっては自分の一番やりたいことができる

最高の舞台であった。

しかし、その軍に入るには最低でも後5年は必要だった。

エドモンドはやりきれない想いをいつも抱えながら

学校の屋上で寝ころびその言葉を口にするしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ