後書き番外 回収しきれなかった伏線の行方
皆様、応援ありがとうございました!
増子大我です。
伏線と言うには弱いのですが、作者の筆が未熟で回収しきれなかった部分がいくつかありました。
ぶっちゃけ――オマケという名の後付けです!
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12話のれおくんの手紙に、こんな一文がありました。
> 「たいが先生へ。
まりん先生が見合いを断ったって園長先生と話していたぞ。
“おおきい人じゃないと結婚できない”って言ってたから、たいが先生残念だったな!
――れお」
見た目は可愛いのに毒舌の“最強保育士”真凜先生。
ファンの皆さんなら、こう思ったはずです。
――「真凜先生のお見合いって、結局どうなったの!?」
ということで今回は、真相を関係者に聞いてみました。
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大我「真凜先生、安西園長、本日はお越しいただきありがとうございます。ファンの間で話題になった“お見合い事件”の真相を教えてください!」
真凜「そんなの、作者の設定ミスというか回収漏れだろ。なんでわざわざ話さなきゃいけないんだ…もがっ」
安西「まあまあ、真凜先生。作者はまだ執筆半年の赤ちゃんだと思って大目に見てあげましょう。
お母さんの設定で迷って変更したのよね? ――あ、これ言っちゃダメなやつだったかしら」
大我「産みの親なのにこの扱い!? 園長、裏話サラッと暴露しないでください!」
安西「ごめんなさいね。あれから榊原市長が若手の議員や職員のために、定期的に園を訪問していたの。現場を見ながら支援のヒントを探していたのよ」
大我「へえー、現場を見てくれる市長って貴重ですよね。訪問ってどんな感じだったんですか?」
真凜「主に園の困りごとのヒアリングだな。
園外活動やイベントの調整をしてくれたり、他の課とのつながりを作ってくれたりした」
安西「多世代交流の企画もあったわね。介護施設の方と歌を歌ったり、昔の遊びを教えてもらったり」
大我「なるほど、多世代のつながり…素敵です。そういう相互作用が子どもたちを豊かにするんですよね」
真凜「へえー、お前、ちょっとは勉強してるみたいじゃん」
大我「いやぁ、まあ……おっと! 話が脱線してました。真凜先生のお見合い、きっかけはその訪問ですか?」
安西「実はね、その訪問の職員の中に真凜先生を本気で好きになっちゃった人がいて。榊原市長に相談したら、さすがに困ってたわ」
大我「あー……真凜先生の“真の姿”を知らなかったんですね」
真凜「何か言ったか?」
大我「いえ、滅相もございません!」
安西「真凜先生はきっぱりお断りしたの。でも相手の方は“その凛とした姿も素敵だ”って、余計に惚れ込んじゃってね」
真凜「まあ、榊原市長にお願いして丁寧にお断りしたんだ」
大我「なるほど。れおくんの言ってた“大きい人”って、“器の大きい人”のことかと思いましたが……」
真凜「いや、相手格闘技やってたから、試合して勝ったんだよ。私が圧勝な」
大我「……真凜先生に負けない、物理的に“大きい人”の話だったんですね……」
真凜「私は保育士として生きていく。
もし将来の夫に止められても、やり続けるつもり。
だから、そこを受け入れてくれる人でないと無理だな」
安西「でも、今はそういう男性も増えてきたわよ。きっと大丈夫」
真凜「うーん、どうだろ。やっぱり“家のことをやってほしい”って思う人が多いし、私には向いてない」
大我「……というわけで、真凜先生ファンの皆さん。
ご安心ください。真凜先生はしばらく保育士一筋、宣言です!」
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やっぱり真凜先生は、保育に生きる人だ。
その姿に俺も励まされている。
俺も、いつかは結婚……なんて考えるけど、
それよりもまず、子どもたちと関わる仕事を続けていきたい。
学べば学ぶほど、知りたいことが増える。
その学びを、一人でも多くの子ども、親御さん、
そして「子どもに関わるすべての人」に還元していけたらと思う。
真凜先生のお見合いの裏側、いかがでしたか?
作者(大我)は引き続き、保育・子育ての現場をテーマに新作準備中です。
「子どもたちの未来」を信じて、また次の物語でお会いしましょう!




