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第2話 実習開始!クセスゴ人物たちを紹介するぜ!

保育園出向の開始です。大我を待ち受けるものは…キャラ濃い登場人物たち!

出向先の保育園に来た。

奇跡的に残ってた保育士資格のテキストも見直したし、人気の保育士Youtuberてぃ先生の動画も研究した!あの保育士のエプロンも何とか手に入った!あのエプロンどこで手に入るのか不思議だったんだよな。ありがとう、ネット通販。

できる!保育士の仕事、ばっちこいだ!!


まずは職員室に行くんだったよな。そうだ、強面っぽい俳優さんでも腰が低いとか親しみやすいとかあれば好感度高いって人気になるもんな。逆に清純派の女優が不倫とか疑惑持たれると一気に信頼落ちてしまうもんな。俺は前者だ!感じよく挨拶すれば実はいい人って、あの炎上イメージは払拭される。

「初めまして!増子大我です!しっかり保育士やっちゃうんでよろしくお願いいたします!」

扉にまず飛び込んできたのは天使のような美人な保育士さん。

(め、めっちゃかわいいーー!!保育士って女性が多いもんな。将来の奥さんまで見つかるなんてもうバラ色保育士生活のはじま…)

「おい!そこに突っ立ってんじゃねーよ、税金泥棒!靴もちゃんと履き替えて消毒してから入れ!感染症対策は基本だろ!」

え!?どこかに反社会的な人いる!?違う、信じがたいけど目の前の天使が言っている…。


「真凛先生。初対面でそんなこと言ったら増子さん気まずいでしょ。はじめまして。ここの園長をやっています、安西です。ほら、真凛先生も。」

「す、すみません!安西園長!高梨真凛!あんたをしごく担当になったから、二度と保育士をバカにできないよう矯正してやるからな。覚悟しておけよ!」

…読者の皆様、申し訳ございません。第一印象最悪なのでラブコメのフラグは折れてしまいました。

ここからは実録・鬼軍曹との強制労働現場をお楽しみください。

癒し枠は安西園長だな。鬼軍曹の後だから余計にか優しさが身に染みる。


 顔合わせが終わってからは続々と子どもと親御さんもやって来る。

後ろから子供が「テレビに出てたおバカ議員だー」「おバカ議員本当に来たんだー!」と言われる。

(こ、このガキども…)と言うのを必死に堪えて「タイガー先生だよー。おはようございます!」とニコニコ挨拶する。

おそらく俺の事おバカ議員って言うのってテレビに親が文句言ってるのかもしれないな。

親御さんも挨拶はしてくれるけど目が笑ってない人。まだその人は優しい方で嫌悪感丸出しでにらむ人、無視する人、あんたみたいな議員がいるなんてと文句を言う人もいた。初日からこんなん心折れる…退職代行使っていいかな?


項垂れていると先の方で泣いている声が聞こえる。

何かあったのでは?と心配で駆け付けると、「保育園いやだ~。ママと一緒にいる~。」

泣いている女の子とそうだよね、ママも一緒にいたいけどお仕事なのと困り声で説得するお母さんの姿。

うわ、あれどうやって連れてきたらいいんだ?真凛先生に聞きに行くってしたいけど、さっきの対応の感じだと聞くの怖い。俺もオロオロしてしまっていると、女の子に一人の男の子が近づく。

「おはよう。大好きなママと一緒にいたいよね。分かるよ。でも、ここまで大好きなママのために頑張ってきたんだね。偉いぞ。」

女の子の涙は止まり、少し笑顔が戻って来る。

「うん!かわいい女の子は笑顔が一番素敵さ。保育室で一緒に遊ぼう!好きな遊びは何?」

「えっとね、みゆ、お絵描きが好きなの」

男の子は手をさっとつないで女の子を連れてった。

お母さんがぽかんとしているとこれまたキラキラしたオーラの男性がやって来た。

「うちのれおがすみません。でも、れおも昔はあんな時期もあったのでいつか分かってくれますよ。

お母さんもいつも頑張ってますね。」

と笑いかけると、お母さんも目がハートになってた。

す、すごい濃いキャラの親子が来た…。

あ、しっかり挨拶しないと!

「おはようございます!ここでしばらく保育士となる、増子大我です!よろしくお願いします。」

「おはようございます。立花玲央名と言います。テレビで見ました。大変なことになりましたね。何か協力できることがあれば言ってくださいね。僕はホストをしておりますので。」

女性への対応で何となくそうかと思ったけど、やっぱりそうか!

でも、腰が低くて雰囲気が柔らかくて癒される。

「おはよう、れおくん!よろしくね!」

れおくんはじーっと俺を見つめる。

「新しい先生か…ふーん。まあ、整ってる顔はしてると思うけど、俺とパパの方がカッコイイね。

敵じゃないや。」

な、生意気な園児だー。あれ、でも整ってるって言われたから褒められた?いい子だ!


そして玲央名さんはやっぱり、保育室での準備をしているママさんからも注目の的だ。

「やっぱれおくんパパイケメンよねー!目の保養!」

「いいわねー。うちの夫も身なりを整えるだけでも見習ってほしい。」

その反面、「ホストなんてチャラい仕事のやつなんか」と嫌悪感を出すお父さんもいる。

ただ玲央名さんは気にしてないのかニコニコしていた。しかしれおは顔を曇らせていた。

それに気づいた玲央名さんはれおくんに優しいまなざしを向ける。

「れおは優しい子だな。ありがとう。パパは大丈夫だよ。」

「だって、パパのお仕事は女性を癒してるお仕事なのに。パパに関わった女性は笑顔になってるよ。」

「れおや他に分かってくれる人がいたらパパは嬉しいし頑張れるよ。大好きなれお!またね!」

驚いた。れおくん、小さいのにお父さんの仕事をあんなにも理解しているんだ。

普段から仕事のこととかコミュニケーション取っているんだろうな。

俺ももしかして母の仕事の事もっと聞いたり知ったりしてたら違っていたのかな…。


ほろっと感傷に浸っていたのもつかの間、みんなで歌う時間が終わってからは自由時間。

俺はおままごとの中でスパルタの演技指導を受けていた。

「そんな棒読みで本当に彼女の心動かせると思ってるの?当て馬に取られそうになってるのよ!ここで踏ん張らないともう彼女との時間は一生ないと思うくらいの気持ちで!もう一度!」

大人顔負けの演出家なこの女の子はあかりちゃん。普段は明るくて親しみやすい子らしいが、おままごとでメガホンを取ると激情型の演出家になるらしい。

俺が与えられた役はホストの男に彼女を取られそうになっている彼氏役らしい。

そしてその当て馬のホスト役が先ほどのれおくん。は、ハマり役すぎる!!

「んー、思ったんだけどこの脚本のヒロインは彼氏いるのに他の男になびくのか。悪いけど俺はそんな自分のない女の子より、自分を持ってる芯の強い女性が好きなんだ。例えば…真凜先生みたいなさ」

え!?5歳児でもうそんな恋愛観持ってんの?早すぎだろ!しかも、よりにもよって真凜先生かよ!確かに可愛いしある意味強い女性だけど、ちゃんと裏の顔見てからがいいとか教えたほうが…て思ったけど、お父さんの方がその辺はプロか。


「そういう事だから俺はこの役降りる。本当に好きな真凜先生に愛を伝えに行ってくるぜー。」

そしてれおは本当に向こうの真凜先生に

「今日もかわいいよ、真凜先生。」

「ありがとう!れおくんも今日はさらにかっこいいね」とサラッと対応してる。

…日常なんだな。

「あーあー、れおくんハマり役と思ったけど仕方ないわね。モデル真凜先生で芯の強い女性と一途な男で脚本考えなきゃ!じゃあ私は台本を練り直すので稽古は解散ですー!」


リ、リテイク5回からやっと解放された。

ちょっと他の子も見てみるか…、あれ?あそこにポツンと本読んでる子がいる、声かけてみるか!

一体何読んでるんだ?「10歳から読める民主主義」!?

大人がこの園児に転生でもしてるの!?

そもそもこれ園にあるとは思えないから、私物?名前は…なおとくんか!

「なおとくん、すごい難しそうな本読んでるね?それは君の?」

「失礼な人ですね。僕は保育園でも有意義に政治に関する勉強ができるように、"本のリクエスト"で正式に手続きをして合意のもとで読んでるんです。決めつけないでください!」

「ご、ごめんね!俺が確かに決めつけちゃってたよ。」

でも心のなかでツッコミだけさせて。小学生でもそんなに読まないと思う。

「大体あなたみたいな浅はかな考えで議員になって炎上した人とは話したくありませんので、僕のことは構わないで頂いて結構です。」

また違うベクトルで嫌われてる…。

心折れそう…退職代行は議員も使えるのかな?

「そ、そっか。集中してる時にごめんね。また遊ぼう!」

確か集中してる子の邪魔はしない。子どものしたいことを尊重するって言ってたもんな。


その後は手持ち無沙汰の心配はないくらい自分が3人いないと全部できないのではないかと思うくらい子どもの行動が目まぐるしい。あっちこっちに動きまくって汗まみれになって、どこでつけたのかもはや不明な砂だらけ。ポケットの中には落ち葉が…たくさん!

子どもってこんなにパワーあるのか。なんかのサバイバル訓練くらいの疲労感。

保育士は毎日この1日を過ごしてるのか。御見それしました、あなたたちすごすぎます。


 さらに保育士はただ走り回っているだけじゃない。

 あの鬼軍曹もとい真凛先生を見ると別の場所で泣いてる子に優しく声をかけている。

「痛かったね。走って転んじゃったんだね。水と消毒液でばいきんさんバイバイしよ。しょうくんはくるまのばんそうこうが好きかな?」

「うん、くるまのばんそうこう好き!」

分かった、持ってくるね!とキラキラまぶしい笑顔を見せる真凛先生。

でもすぐに「てめえ、ちょっと抜ける間サボらず見とけよ。」と言って般若みたいな顔に早変わりした。


 このわずかな時間でも分かったことは、真凛先生は子どもと保護者には優しく対応している。

今のこの対応も走っていた子が悪いんだけど、真凛先生は怒らなかった。

起こったことの事実を分かりやすく伝えて、次はどうするか見通しを示して好きなもので安心を与えるってやつかな?

保育士の仕事の動画で言ってたやつだ。


「お疲れ様。あなたがいてくれて助かったわ。真凛先生の対応勉強になるでしょ?ついつい頼りにしすぎちゃうのよね。」


 後ろからニコニコ話しかけてくれる安西園長。

 そこで俺は気になったことを聞いてみた。

「お疲れ様です、安西園長。気になったんですけどこの部屋って俺と真凛先生だけですか?さすがに子ども20人で真凛先生一人って厳しくないですか?」

「ああ、実はもう一人先生はいるんだけど病気で休職しているのよ。急な休職だったから人員もギリギリで間に合わなくてね。そこで増子先生に代打来てもらったてのもあるの。」


 ああ、そういう事ね。鬼軍曹もしかしたら同僚にも厳しくて病んだとかあるかもしれないな。

 いや、俺だけには厳しいからそれは考えにくいか。


「でも多めに人材採用しておくとかはできないんですか?いくら高梨先生がベテランでもさすがにギリギリの人数でこれを回すのは…」


「タイガー先生!こっちにも来てよー」


 そうだ!今聞きたいけどさすがにこの現状で詳しく話を聞くのは難しいよな。

 気にはなるけど昼休みまで今の目の前の子供たちにとにかく集中して…遊ぶ!


 それからは給食と絵本読み聞かせをしてからお昼寝の時間。


午後からの先生も来たので俺と真凛先生が休憩に入る。

園長、真凛先生、俺の3人が職員室で休憩45分だ。


「そういえば真凛先生。あのバタバタの中でも子どもに寄り添ってすごいです!あれを毎日ってヤバいですね。俺があと2人欲しいです」

「いや、お前2人いても今は役に立たないからいらんわ。」

 ⋯まあ1 日で信頼なんて築けんわな。知ってた。

「まあ子どもたち笑ってたし良いんじゃないか。体力だけあって良かったな。」

 あれ、ちょっと褒めてくれてる?少しだけデレた。褒めるのはやっぱ好感度上げに良いんだ!


「そうねえ、保育士は体力勝負のところがあるから。多分増子先生お若いから明日筋肉痛来ると思うから慣れておいてね。」き、筋肉痛出るほどのなのか!?本当、修行だな。

そこでふと思い出して安西先生に疑問を尋ねてみる。

「そういえばもう一人の先生が休職て大変ですね。俺みたいな今時の人ってやっぱすぐに退職とかもしちゃうんですかねー。」

そこで真凛先生からの鋭い視線が放たれる。

「お前と一緒にするなよ。休職してるのは私の同期で、普段の仕事以上にたくさん勉強するまじめな人なんだ。子どもたちと全力で向き合う先生なんだよ。」

 あれ?てっきり俺みたいに怒られて休んでしまったかと思ったけど違うのか?


「真面目で優しい先生だから大変なこと一人で抱え込んで倒れちゃったのよね。もう少し人員に余裕ある人数が配置されたらいいんだけど、税金だから配置はどうしてもギリギリの人数になって現場での工夫次第になるのよね。」

「思ったんですけど、求人募集しないんですか?素人の俺でも人少ないて思うくらいだから。」

「あんた本当に何も知らんのな。うちのような公立の保育園は国が配置人数決めてんの。”児童福祉施設の設備及び運営に関する基準”知らないのか?明らかに人が必要なのにうちら保育士も税金から給料もらうから国が渋ってるんだろうね。」


 え!?じゃあ国が保育士の人数決めてるってこと?この人数で回せるって現場知らない人が決めてるてことじゃん!


「だから国会の中継とか見て寝てる議員とか見てるとさすごく腹立つんだ。

同じ税金からお金もらってて、あっちは寝てるのにこっちは走り回っても増えないし人員はケチられるから国にはムカついてたんだよ。」

そっか、それであんな敵意を出してたのか。俺があの議員たちの代表になってたってことか。

「だから最初はあんたのこともめちゃくちゃ嫌いでね。でも今日あんたなりに頑張ってくれてたから少しずつ見直すよ。まあ調子乗らずに午後も駆けずり回れよ。」


 言葉はまだ物騒だけどちょっと優しくなってくれてることは分かった。

 しかしこれが現場の第一の課題かもしれない。


 夕方の時間になり、続々と親御さんたちが子どもたちのお迎えに来た。

 泣いていたみゆちゃんもすっかり笑顔で「ままお花描いたよー」と楽しそうに話していて安心した。

 玲央名さんも到着して、他のママさんに呼び止められていた。

「れおくんパパ!ちょっと夫のことでご相談があるの。」

「りくくんママお疲れ様です。俺でよければいいですよ。」

 このやり取りがまさかあの事件のきっかけだったかもしれない…。


 とうとう子どもも最後の一人になった。

 確かシングルマザーで保育士のお母さんのたつきくんだ。俺の当時の状況が全く同じでなんだか他人事のような気がしない。

「たつきくんのお母さんもうすぐ帰って来るからね。確か保育士さんだったよね。すごいお仕事だよね。」

「うん、ママいつも頑張ってお仕事してるんだ。僕ここの保育士の先生たち大好きだから、お母さんのお仕事も好き。」

 たつきくんすごいな!俺は反対の事考えてたよ。本当の子供の俺よりも職場の保育園の子供との方が長く遊べるお仕事なんて嫌いだって思ってたからーー。

「でも一つ悲しいのはママはお仕事で頑張っているのに、遅くなってしまって申し訳ございません。っていつも謝るんだ。悪いことしてないのに何で謝るんだろう。」

 そっか!俺は母親が遅くなってすみませんて謝るから悪いことしてるんだって反発してたのかもしれない。そう考えるとたつきくん大人だ。令和キッズは賢いかもしれないな。

「たつきくんは優しいね。でも大丈夫。謝ってるのはお母さんも一生懸命頑張ってる同じお仕事をしているからかもね。本当はいつも遅くまでお仕事させてくれてありがとうって言いたいのかもしれないよ。」

「そっか、ありがとうか…。僕、ママに言ってみる!」

この言葉、当時の母親に言ってあげたら良かった…。

物思いにふけっていると扉がガチャっと開いた。

「先生、いつもギリギリでごめんなさいー!」

「ママー!お仕事お疲れ様!!」

「たつき!いつもギリギリでごめんね!ただいま!」

保護者対応を主にしているのは園長先生だが、今回は珍しく大我はたつきのお母さんに駆け寄る。

「お母さん、いつも保育士の先生方を気にかけてくれてありがとうございます!お母さんが頑張っているのはたつきくんも僕たち職員もよく分かってるので堂々としていいんですよ。」

「あ、ありがとう…ございます…。」目が潤みながら声を発するお母さん。

「ママ!僕ね、今日もおてがみ書いたの!」

そう言って、たつきくんは小さなカバンから折りたたんだお絵かき帳を取り出した。


ピンクのクレヨンで描かれた大きな笑顔のママと、自分の絵。

「"いつもありがとう だいすき"って書いたよ。」


思わず胸が詰まった。

俺も…本当は、母親にこんな言葉をかけてあげたかったのかもしれない。


「たつき…!!ありがとう!!ママ、たつきが一番大好きよ!たつきがいるからお母さんお仕事頑張れるよ!いつもありがとう!!」


お母さんはたつきくんをギューッと抱きしめた。

その時のたつきくんの幸せな笑顔は俺の目に焼き付いた。

前半の園児がキャラ濃かったからなあー。

この光景は俺の癒し枠。

大丈夫だ、大我!むしろ第一印象最悪から始まる恋愛ものの方が多い!

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