第八話『end』
『2話目です』
『それでは本編へどうぞ』
目を見開くのと同時に困惑が残っていた
「あれ、普通に投擲武器にしてる?」
投げると思ったら変形したりで……レオニダスの史実の時代なら不可能な筈……となると
「多分だけど……叛逆王が意味するのかもね」
ラヴクラフトが顎に手を着いて眠そうに見ていて
「どういう事だ?」
彼女は指を指して
「レオニダスの居た国、ギリシャの神のアポロンとアルテミス。その神器を奪い得たのが、槍と盾
それが本当なのかは分からないけど……狙撃銃になるのは聞いた事は無いから……もっと別の武器なのは確かだと思う」
俺達はレオニダスを見ていた。龍と人間の最後のバトルが始まろうとしていたからだ
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龍を見て少し訝しんだが……
「まぁ、心臓さえ……」
気が付くと真上へと吹き飛ばされていた。なるほど……
「『槍盾』」
盾と槍が変形し重なった形状へと変化し、それを思いっきり振りかぶり
「『長槍盾弓』」
一気に投擲した。『長槍盾弓』は加速していき龍を縦に両断し地面を割って引き裂いた
そのまま地面へと着地して槍と盾を手に決闘場を出た
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眺めていた。あの老兵を見たかったから
「脳筋だ……ったなぁ……」
ぼーっとした頭で眺めながめつつそう呟いた
「情報王……これを見せたかったの……?」
聞くと
「貴女が求める強いプレイヤーです。と言っても……彼よりも強いプレイヤーはラスボスになってますけどね」
私は視線を落として
「……じゃ、彼は……?
女の子……の姿だけど……多分……男とでしょ……?」
指を指した方向に情報王が目を見開いていて
「見えてるのですか?」
私は頷いた
「流石は……偉人王ですね……」
……
「別に……それに弱く無い……能力は使い用……
彼は……同じと……思ったから……それだけ……」
立ち上がり
「帰る……」
そのまま闘技場を後にした。それに……死人に口無し……私の目的……巻き込んで起きながら……付き合ってくれるのだから……
一瞬だけ……ほんの一瞬だけど……私を見た……気づかない程度の視線だけど……
「少し……変な人……」
胸元を抑えゆっくりと歩く
苦しく……辛く……ずっと……電子の海しか見れて……ない私……
助けてくれた人の……体で生き……助けてくれた人の……声で生きる……
その人の体を……私は壊し……つつある……
「もっと……早くに……会いたかった……なぁ……」
私は目を伏せて闘技場から出た
このゲームは…………私が壊す……
この体と……私の意思で……何があっても……
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レオニダスが戻ってくるとレオニダスは闘技場の方を見ていて
「どうしたのかしら?」
レオニダスは頭を掻きむしりながら
「いや、何でもねぇ。それよりも行くぞ。見ただろ?」
まぁ、あんなのをあっさりと倒したのを見たらそりゃな……
「向かうかぁ……」
俺達は向かおうとしたら
「いや、まだ誘ってない奴居るだろ?。彼奴」
レオニダスが指を指した方向に手を振る……さっきのファンとか言う情報を渡してきたラスボスと言う胡散臭いやつを
「因みに奴の言う事は本当だ。ただ、胡散臭いだけだ」
……
駄目じゃん……
そう言えば……最後のラスボスを見てなかった気が……ここまで来て9人会ってるのだから……
「なぁ、最後の一人は?」
俺が聞くと
「確かに9人……でも、増えたら増えたでめんどくなるよ?」
確かにそうだけど……
「彼女ですか。多分……当分出てこないと思いますよ……想定外が無い限りはですけど……」
全員が首を傾げてると
「私から何も。それよりも……リチャードはどうして私達を集めるのでしょうか?」
情報屋が何も知らないのはおかしいと思ったけど……ただ本当に些細な違和感を感じる……それだけ……
「お前、わざとだろ?」
レオニダスがそう言うと悪い笑みを浮かべて
「えぇ。何せ……全員が全員見てる訳じゃないですけど、何人かは狙ってますからね」
俺が首を傾げると
「あー、アレかぁ。流石にビビったけど、どうせ、倒せるのだから問題無いでしょ?」
俺と彗星が首を傾げてると
「知らんのか?。知らんと俺の所に来たのは流石に悪い冗談だよな?。態々、俺が闘技場で化け物討伐した理由が意味無くなるぞ?」
は……?
「今朝、ラスボスの一人を討伐するとストーリーが進む裏クエストが出ましたから
私達は兎も角、レオニダスやラヴクラフトさんは有名ですし、衛星上を持つ彗星さんも例外じゃないですよ。バレてないのは私やユウさんのみですよ」
マジかよ……
「ただ、推測でバレたかも知れませんが……」
気が付くとプレイヤーに囲まれていて
「どうする?。人口が減るのは不味いんだろ?。このクエストで誰かを殺すか?」
情報屋に聞いていた時に
「そうですね。確かに面倒ですけど……致し方無いです」
そう言って俺の方にナイフを向けて投げ飛ばしていた。全てが咄嗟のせいで動けずに目の前が真っ暗になった
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そのまま情報屋を押さえつけるとレオニダスが槍を向けていて
「まだ先急ぐな。それよりこれでクリアだろ?。なら行くぞ」
そのまま抱き抱えられて歩いていく。手を伸ばした……
こんな序盤で……?
「離せよ!」
そう叫ぶが
「安心してください。それよりも目立ち過ぎましたし……クエストクリア画面も出たし問題無いです。さて、さっさと合流しましょ」
そのまま気が付くと真っ暗な意識へと落とされていた
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ゆっくりと目を開ける。殺された……そう思った……
「起き……た……?」
声のする方を見ると儚げな少女が濁った瞳で心配そうに見ていて、まるで……
「妖精王……」
そう呟いてしまうと
「……まぁ……遠からず……それよ……りも……情報王の……やり方よ……」
そう言って立ち上がると人形みたいな体つきなのに、着崩した着物を着て、床まで届く黒髪……
今にも、崩れそうな程の少女がゆっくりと歩きながら飲みのもを入れるのか近くの机に
「心配……心配……しないで。昔か……ら……だから……」
そう言って俺の方を見てから
俺の前に飲み物を差し出した。それを見つめてるといつの間にか座ったのか
「毒は……入れてない……
情報王は……私に君を……任されたから……
殺す様な……真似はしない……」
そう言われて飲んでみると美味しく彼女を見ると微笑んでいた
「……離したのは……危険を……減らす為……そして……
私が……このゲー……ムに参加……する目的……」
そう言って手を胸において
「私は……私じゃない……
私は……この……ゲームの……最初の……犠牲者……そして……残した……姉の妹を……守る為……姉に生かされた…………生き残り……
体が弱い……じゃ……ないん……
体と……私の……相性が……悪く……生きてるのが……やっと……だから……ゲームで……生きた……人間……
ゲームは……『The・end』……
偉人王と……呼ばれる……『The・end』の……実験体で……与えられた……能力と……病気を……強制発症した……人間の化け物……
それが……私……」
目を見開いたが彼女は悲しそうな顔じゃなく本当に受け入れてる様な感じ……
「なぁ、その『The・end』は地獄なのか?」
彼女は目を伏せていて
「……人に……よる……ただ……私は……この子と……居たから……幸せだった……
そのせいで……
だから……償……い……
それが……私の生き……てる……理由……」
そう言って丸くなり目を閉じていて
「疲れ……た……明日……クエスト……」
そう言って寝息を立てて寝始めた。自由な気が……
と言うよりか……違和感がこれとはあまり思えなかった……が、まぁ、どう足掻いたって仕方が無いし……はぁ……諦めて寝るか……
『終末のワルキューレ三期来たのは嬉しいけど……
何処までかなぁ……
普通に行くのなら……レオニダス対アポロまでかもしれないけど……
欲を言えば……沖田対スサノウノミコト戦まで見たい……
まぁ、試合数とか考えたら……
ハデス対始皇帝、ニコラ・テスラ対ベルゼブブ、レオニダス対アポロだよなぁ……
まぁ、楽しみだし……ぜひテレビの放送をお願いします……!』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』




