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last・ending〜Great Old One〜  作者: naikuro@シロ/naisiro@クロ


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第四十九話『居なくなる』

彼が目を見開いていて気になって聞くと


「裏世界で問題が起こったみたい。それに……」


言いにくそうにしていた


「何?」


聞くと……


「君の弟君が飲み込まれたらしい。こっちの世界で有名な化け物……白衣の天使によって。生死は不明でリスポーンした形跡は無し……


死んだかも分からない」


言葉が出なかった。だから……


「なら……!」


行こうとしたが、腕を掴まれ


「行くなら行くが……裏世界は完全ランダムな上に、妹の話では……倒した筈のボスで戻れないみたい……行く手段が無い」


膝から崩れ落ちてしまう


「何で……」


どうしてこう何時も弟が……


「何で!」


叫びながら地面を叩く。彼は私の背中をさすって……


「悪い……俺も探す。問題は……裏世界は2人のみだった場合は……妹のみになってしまう……


早くしないと駄目だから」


分かってる……分かってるけど……


「それと妹から……


弟君がリチャードと言っていたのと、その白衣の天使は弟君のみを狙って攻撃を仕掛けていた


何か分かるか?」


……


「……分かる。ただ……確信ない……」


それだけ答える


「そうか。確信が持てたら教えてくれ」


……


まさかこの場で聞くとは思わなかった……問題は何故その白衣の天使とやらがリチャードなのかを……


こればかりは弟にしか分からない……


「絶対助ける……」


兎に角……裏世界に行かない事にはどうにもならない……彼を見て私は……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


廃屋の中へと入り、息を殺して去るのを待った。私狙いじゃなくてもこの世界にあの化け物が居るのなら……さっさと消えるのを待って探すしかない……


それに……


「……貴方の相方は助ける」


この子の為にも……


「……情報が欲しい……」


裏世界もそうだけど……戻れない理由が分からない。でも……


「……っ!?」


考えるのに夢中で気づかなかった。窓の外に白衣の天使が動き回っていたのを見てしまう


何故……?


狙ってないのに……?


「……どうしたの?」


この子が私を見たのと同時に私の体は勝手に動いて白衣の天使に攻撃を仕掛けたのと同時に、白衣の天使を殺す勢いで壁を突き破り、白衣の天使を吹き飛ばしていた


そのまま、空へ上へと上昇して黒い翼を一気に広げる


白衣の天使は上へは来ないが攻撃する為に巨大な丸太を投げ飛ばしてくる


それを片手で弾いて、そのまま一気に下へと下降して剣を生成し引き裂く


再生する相手に意味は無い……だから元を立つ


視界では分からないが……この子が教えてくれる。だから迷いなく剣を立てて一気に断ちながらすれ違った


息を切らし、脇腹から血が滲み出る。それとと同時に白衣の天使はゆっくりと塵へと消えていく


そのまま、解除されるとゆっくりと崩れ落ちた


息が切れる。体も痛い……これが彼が常に……?


「……どうなの?」


答えるわけも無い……分かってるが……それでも聞いてみたかった。そうしないと聞こえないと思ったから


ゆっくりと立ち上がり空を見上げるが依然として裏世界のまま。これでも駄目となると……プレイヤーを探すしかない


だから……考えうる限りの場所を探した。彼の契約している子にも頼んで全て探した


結果は……


「……誰も居ない……」


契約する場所だから少なからず居るはずなのに……人一人居ない。すれ違いもあると思ったけど……この子の索敵が上手すぎるのか……それとも……


何にせよすれ違いは無く、本当に人一人居ない世界。つまりは私と……居るかもしれない彼だけかもしれない事


そんな世界は初めて……だから……


「……どうなってる?」


私はそう小さく呟く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


黒い鎖に繋がれ神経全て切断されていた。適応があるとしても……それでも分からない


「久しいな」


リチャードが俺の前にしゃがみ込む。流石に真白……女性の姿だから中は見えてるが……気にしないのか


「どういうつもりだ?」


俺が聞くと


「殺すのは惜しいからな。ゲームをしようか。お前と俺の死を賭けたゲームを


ルールは簡単は俺は……俺が作りあげた此奴に掛ける」


真白の姿をした……化け物が立っている。それも白衣の天使とかでは無く見た事もない化け物……


「俺が勝ったらお前の命。そして世界を変える為のステージに進む


お前が勝ったら俺の命と世界を変えないためのステージだ


勿論……どんな手を使ってでもな?」


……


「どんな手を使ってもか……死を賭けたゲームで俺に勝てるとでも?」


リチャードは鼻で笑い


「あー、言い忘れていたけど、今の君は仮死状態。俺の能力でな


だから死ぬか植物人間しかならない。勿論……俺はそのままだがな?」


クソ野郎だった……


「……なら、俺はアヤメに賭ける。姉には伝えてあるし、残りはアヤメに仕込んであるからな


死ぬのも悪くないけど……死ぬのなら地獄に付き合ってもらうしな……」


俺の体は拘束を解かれた。が、動ける程万全じゃない上にリチャードによって命を握られてる


下手の事は出来ないし、何をするか分からない。だったら大人しく従う方が得策だった


「じゃ、観戦といこうか」


そう言って歩いていくのを見て俺も後へと続く。確かに……何も出来ないし拘束はされてないが……自由が無い


大人しく従うこと以外許されてないのが明白だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ログアウト……しようにも出来なくなってるし、兄に連絡さえも出来なくなってる


「……」


嫌な予感がよぎり運営に連絡しようとすると弾かれてしまう。本格的に不味い……感じがして


「……毎回毎回……何で巻き込まれるのかな……」


悪運が悪すぎるのと巻き込まれ体質なのがここに来て痛手に……


取り敢えずは……出る事とログアウト……後はクレームを考えないとなぁ

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